【殉愛裁判】廃業の道へとまっしぐら? ずさんな取材露呈した、百田尚樹の証人出廷

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0304junnai_01.jpg※画像:『殉愛』(幻冬舎)

 故・やしきたかじんさんとその妻であるさくらさんの闘病生活を綴った作家・百田尚樹氏の著書『殉愛』(幻冬舎)で名誉を傷つけられたとして、たかじんさんの長女が発行元の幻冬舎に出版差し止めなどを請求した訴訟の第9回口頭弁論が3月2日、東京地裁で開かれた。

 この日は、百田センセイ自らが証人出廷。“文壇タブー”のある大手出版社や、幻冬舎としがらみのあるテレビ局は詳報することはなかったが、法廷は終始異様な空気に包まれていた。

 争点は長女側の主張する同書の名誉毀損部分の正当性。つまり「ここのネタ元は誰で、どういう取材をしたのか」ということだ。取材・執筆した百田氏にしてみれば、それは企業秘密であるわけだが、同氏は「さくらさんです」「あ~、それもさくらさんですね」と明瞭回答を連発し、ネタ元の8割以上が妻のさくらさんだったことを明かした。

 一方、「会えば金を無心する」などと著書でディスった長女側には取材をしていないことを認め、その理由について百田氏は、長女側が週刊誌に嘘の内容をリークしていたと主張し「聞いたところで、本当のことを言うのか? という思いがあった」と述べた。

 法曹関係者は、「証人出廷したのに逆効果でしたね(笑)。これではずさんな取材と言われても仕方がありません。これまでのケースと照らし合わせると、長女が求める名誉毀損は成立するでしょう。ただ、出版差し止めという厳しい処分まで出るかどうかは流動的。差し止めにならなければ、長女側が判決を不服として控訴するでしょうし、差し止めになれば幻冬舎側が控訴するはず。どちらも簡単には引けないはず」と話す。

 それもそのはず、今回の訴訟は同時進行する他の裁判に影響を及ぼすからだ。

0304junnai_02.jpg※イメージ画像:『百田尚樹『殉愛』の真実』(宝島社)

「さくらさんはたかじんさんの元弟子や、ネガティブな記事を書いた複数の出版物に対し、逆に名誉毀損で裁判を起こしている。簡単に言えば『殉愛はデタラメ本だ』と言った相手をさくらさんが訴えているわけだが、その『殉愛』の信憑性が先の裁判で怪しくなってきた。裁判所が『真実とは言い難い部分がある』と判決を下せば、ほかの名誉毀損裁判もひっくり返る可能性がある」(週刊誌記者)

『殉愛』は30万部を超える大ベストセラーとなり、百田氏、さくらさん、幻冬舎には相当な額が転がり込んだ。だが、出版差し止めとなれば、幻冬舎の出版社としての信用はガタ落ち。百田氏も大ダメージを受け、ノンフィクションライターとしては廃業するしか道はないだろう。

 次回裁判は5月11日に開かれる予定。どうなるのか目が離せない――。

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