労災を使ってはいけない建設業界の闇を現場が告白!「会社は怪我の責任を負わない」

関連キーワード:

,

,

0330rousai.jpgイメージ画像:「Thinkstock」より

 一部の事業を除いた、すべての労働者が入ることを義務付けられている「労働災害(労災)保険」。労災保険の加入が義務付けられているのは、事業主に賃金を支払われている労働者に限られているため、原則、一人親方などの、自分で案件を受注し仕事をする事業主は加入対象ではない。

 しかし、仕事の元請けによっては、労災保険に加入していなければ仕事を頼まないところもあり、特別加入制度を使って、労災保険に加入する一人親方がほとんどのようだ。

 厚生労働省のホームページでは「労災保険を請求するには」という項目で、「労働災害によって負傷した場合などには、(中略)、保険給付が受けられます。」と説明しているが、実際に労災保険が適用されることはほとんどないという。

 そこで現在、一人親方をやっている知人、島田(仮名 40代男性)に労災保険の実態を聞いてみた。


■加入しても使えない労災保険

――労災保険ってどういうものなんですか?

島田 職人が自分の身を守るための保険なんだけど、一人親方だと労災保険に加入しないと現場に入れない。でも、労災保険を使ったら絶対にいけない。自分がお金を払っている保険なのに使えないんだよ。怪我をしたときに、仕事を受けてる上の会社に「怪我したから仕事行けない」って伝えたら、「労災保険だけは使わないでくれ」って言われたからね。

――実際労災保険を申請しても給付金はもらえないということですか?

島田 怪我したときに給付金がおりないわけじゃないんだけど、それは腱を切っちゃったりとか、足が動かないとか、下半身不随になっちゃったりとかいうような大きな怪我のとき。もう今後仕事できないよってぐらいの怪我のときにはっていう雰囲気にはなってる。

――自分がお金を払っている保険なのに使えないんですか?

島田 労災組合と国が一緒になってゼネコンとハウスメーカーに「怪我が出たら、仕事が無くなる」っていう指示を出してるんだよ。「あんたの会社であんまり労災保険多かったら営業停止にするから」って。

 使えないならその保険の存在がまずおかしい、使えないのに毎年何万か払うんだから。

――それじゃあ実際現場作業で怪我したときにはどうするんですか?

島田 大手ゼネコンやハウスメーカーは「怪我するな」とか「怪我しても労災保険使わないで自分で払え」とかで、ゼネコンやハウスメーカーから仕事をもらってる会社は、二重三重にほかの保険に入ってて、凄い金額の保険料を払ってるね。そこでやっと俺らみたいなのが怪我したときに会社の保険で金がおりる。

――怪我をした個人には、労災保険から払うんじゃなく、会社の保険から支払うってことでなんですね。

島田 電動工具で足に打っちゃったりとか足場から落っこちたりとか。全然労災どころの問題じゃない。たぶん現場でギックリ腰になっても誰も労災保険申請しないよ。昔で言えば「怪我と弁当は自分持ち」っていうのがあったけど、最近は怪我しても会社は責任もちませんよって感じかな。

関連キーワード

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ