人間の死期を予想する「死の時計」とは? 英大学が取り組む余命研究の裏側!

古典落語の「死神」という演目や、日本昔ばなしの「寿命のロウソク」という作品には、人々の寿命を示すというロウソクが登場する。限りある時間を視覚的に表現するロウソクは、いつか終わる命の比喩としてはうってつけだ。
そんなロウソクが現実のものとなるかもしれない。先月31日、英紙「Telegraph」が報じたところによると、英国の大学が人間の死期を予想する「死の時計」の研究を進めているという。
■ビッグデータを使って死期を予想
英イーストアングリア大学は、膨大な医療行為のデータや、長期罹患する病気のデータを使って平均寿命を予測する、4年間にわたる研究プロジェクトを開始した。プロジェクトの筆頭研究者でコンピュータ学部教授のエレーナ・クリンスカヤ氏は、医療従事者から得られる日々のビッグデータを使って寿命を予測するソフトの制作を試みるという。

「生活習慣、健康状態、医療行為など生死の鍵となる要因を特定し、定量化していきたいと考えています。特に、慢性的な症状を持つ病気とその治療が寿命にどのような影響があるのかが興味深いところです」
そう話す彼女らの研究が進めば、日々の健康状態や常用薬からコンピュータが細かく寿命を計算してくれるということになる。しかしなぜ、このような死の時計が必要なのか。
実はこのプロジェクト、保険の専門家たちが所属する英国アクチュアリー会から約1億2500万円の助成金を受けており、さらに、英国の大手保険会社アビバの専門家が参加している。つまり、保険業界から熱い要望があったというわけだ。保険アナリストで、年金の専門家であるネッド・カザレット氏は、「現代は長生きする人がとても増えた、保険会社がそれを正しく分析することが重要です」と話し、研究の必要性を訴えている。
蓋を開けてみれば保険会社のリスク管理であったわけだが、この動きが最近急激に強まった理由は2つある。ひとつはビッグデータの登場だ。以前であれば詳しく解析することができなかった膨大な医療データが、現代では着実に積み重なっており、AIなどを使った分析が進んでいる。
そしてもうひとつの理由は、2015年に施行された英国における年金制度の改正だろう。
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