カニバリズムを誘発する? 最凶最悪のドラッグ「ブルー・スター」が拡散の危機

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0406bluestar_01.jpg※イメージ画像:Thinkstockより

 元一流プロ野球選手の清原和博容疑者が、重度のジャンキーだったという事実は日本中に衝撃を与えた。一連の報道の中で注目を集めたのは、覚せい剤を使用したことによる、清原容疑者の言動の変化だ。

 第三者に対して突然攻撃的になったり、妄想が膨らみ会話が噛み合わなくなっていた、などの目撃談が多数報告され、逮捕前から清原容疑者のドラッグ使用を疑っていた人も多かったようだ。

 覚せい剤をはじめとするドラッグ類の多くは、脳内の神経伝達物質に作用し、通常では感じることができないほどの多幸感や幻覚をもたらす。その反動で、ドラッグの効果が薄れると、ひどい被害妄想や絶望を抱いてしまい、周囲に害悪を与えるケースも後を絶たない。

 だが、ドラッグの魅力にどっぷりはまってしまっているジャンキーは、より大きな快楽を求めるため、マーケットには次々と新しいタイプの薬物が出回ることになる。

 現在、イギリスのストリートで多く出回りはじめ、社会問題となっているドラッグがある。通称「ブルー・スター」と呼ばれるドラッグを摂取すると、まるで悪魔が乗り移ったかのような最悪の行動に出てしまう。

「これからブルーをやろうとしてる人に警告する。
 このドラッグの効果は最悪だ。
 全身が震え、視界は歪み、血管が膨張して浮き出て、幻覚が見える。
 本当にやめておけよ」

 これは、ネット上に投稿された体験者のコメントだ。ブルー・スターの正式名称はメフェドロンで、合成麻薬に分類される。合成麻薬とは、ケシの実やコカの葉などの植物ではなく、化学薬品を組み合わせて作られる。日本でも社会問題となった危険ドラッグが合成麻薬にあたる。

0406bluestar_02.jpg※画像:「mirror.co.uk」より

 アメリカでは「バスソルト(入浴剤)」と呼ばれ、本物の入浴剤を装い、デザイナーズドラッグを販売するショップなどで偽装販売されていた。最初にメフェドロンが大きく注目を集めたのは、2012年に発生した「マイアミゾンビ事件」だ。ルディ・ユージンという31歳の男が、このドラッグを摂取すると、ひどい錯乱状態となり、偶然出くわしたロナルド・ポッポという65歳のホームレス男性を襲い、その顔面を食べてしまったのだ。

 駆けつけた警察に撃たれても、ユージンはホームレスに食らいつき続け、何発も銃弾を浴びて絶命した。生きたまま顔面を食べられてしまった男性は一命を取り留めたものの、眼球、鼻、皮膚の大部分を失ってしまった。事件の直前にユージンは、交際していた彼女に、もうすぐ帰宅すると連絡していたが、ブルー・スターは彼をカニバリズムへ走らせてしまった。

 この事件を皮切りに、各国でメフェドロンが原因となった事件、事故が多く報じられるようになった。他人に襲いかかるだけでなく、服用した人が心臓発作、腎不全、肝不全、自殺などで死亡する事例が確認されている。

 このドラッグは、麻薬探知犬が匂いをかぎ分けることができず、従来の尿検査でも発見することが難しい。つまり、覚せい剤などよりも取り締まりが難しいという点で厄介だ。さらに、メフェドロン最大の生産国と見られているのが、隣国の中国で、日本では薬事法により指定薬物となっているが、覚せい剤よりも安価なうえ、検出が難しいため、これから国内で出回る可能性は少なくない。いや、もうすでに日本へ大量に持ち込まれているとも考えられる。

 今後、読者の皆さんに危険ドラッグの誘いがないとも限らない。しかし、そのドラッグが、あなたをゾンビにしてしまうかもしれない、ということだけは忘れないでほしい。

参照:「mirror.co.uk」「thefix.com」

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