「正論」愛読“保守女子”の推しは小籔千豊とつるの剛士!「向井理と五郎丸に靖国参拝してほしい」願望も

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 さらに、彼女たちはこんなことまで言い出す。

「五郎丸選手には向井理さんと、靖国神社を参拝してほしい。靖国神社に参拝する女性もものすごく増えると想う。「五郎丸靖国神社」企画をぜひ(笑)」

 ドラマ版『永遠の0』(テレビ東京)主演をきっかけに靖国参拝をブログで告白した向井はともかく、たしかに五郎丸選手は昨年11月「自民党立党60周年記念式典」に出席、安倍首相とがっちり握手をするというパフォーマンスを披露。右派勢力は強い味方ができたとばかりに色めき立ち、「正論」と同じ極右雑誌「WiLL」(ワック)でも五郎丸特集を組み、“五郎丸ポーズは日本人の心”などという失笑を禁じ得ない論考を載せていた。

 しかし、こちらも本サイトの既報の通り、残念ながら五郎丸選手は複数の書籍のなかで、世界中で蔓延る人種差別を憂いながらも〈国籍にとらわれないラグビーは、いい意味での『スペシャル』です〉と語ったり、〈肌の色や言葉、国籍が違っても関係ない。それは「ラグビーが特別」なのではなく「ラグビーが理想」だ〉と言及するなど、ナショナリズムの克服を訴えている。残念ながら「おめざ女子」が期待を寄せても、ネトウヨ思想とは到底融合できそうにないだろう。

 ネトウヨ有名人がメディアにたくさん出たら「おめざ女子」はもっと増える。そして「正論」も女子にもっと読まれるのに……。彼女たちの提言はこういったものなのだが、これは「保守オヤジ」たちとも共通する願いだろう。だが、有名人が登場してネトウヨ発言をぶったところで、果たして「正論」を読む女性は増えるのだろうか。

 他方、安保法制の問題点を掘り下げ、安倍政権の危険性を記事にした女性週刊誌や女性ファッション誌は、軒並み部数を増やしている。つまり女性たちのあいだでいま高まっているのは、「安倍さんが言っていることっておかしくない?」という不信感なのだ。とくに保育園問題はその不信感に拍車をかけている状態といえるが、そんななかで「母親は子どもが3歳までは家庭で育児を行うべし」という母性神話や3歳児神話を垂れ流し、結局のところ「安倍さんは正しい!」「日教組と朝日新聞と左翼がすべての元凶だ!」というような話しか書いていない「正論」が、女性のニーズに応えられるとはとてもじゃないが思えない。

 もし、本気で「正論」編集部が「ぜひ女性にも読んでいただきたい!」と本気で考えているのなら、こんな企画はどうだろう。たとえば「保育園落ちた日本死ね」騒動でヤジを飛ばした自民党の平沢勝栄議員に石田真敏議員、菅原一秀議員、そして当人は認めていないが犯人だと噂されている石原宏高議員、白須賀貴樹議員、おおさか維新の会の足立康史議員らを集めてヤジの言い訳を訊く、「保育園に入れないのは自己責任!」座談会を開く。そうすれば、いかにも「正論」的な記事にもなるし、炎上すること間違いなし。きっといつもの部数より少しは上がると思うが……いかがだろう?
(大方 草)

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