強姦殺人を続けた京都の「ヒトサライ一族」と未解決事件

関連キーワード:

,

 たしかに、殺人事件としては立件されていないながらも、仮に、この地域で「昔から女性たちが相次いで姿を消している」という噂話が本当であるならば、『長岡京殺人事件』よりも先に、類似の事件が発生していることになる。この事件についても、事前策を講じることで、阻止できた可能性も否定できない。


「…って思うでしょ? けどね、その一族っていうのは、人里に出てこないっていうのが昔からありましてね。だとすれば、対策もへったくれもないじゃないですか。人数もわからないし、顔も名前もわかりゃしない。我々はただただ怯えるしかないんですよ」


 それが噂話である以上、果たして実際にそのような一族ないし、人物が存在していたのかは定かではない。だがもし仮に、何代にも渡って同様の犯行を繰り返していた一族がいたのであれば、捜査線上に浮かびあがり、真犯人の逮捕へと繋がってもよさそうなものだが…。


「すべての事件の犯人が確実に逮捕されるんだったら、そんなに平和な世の中はないですよ。もしかしたら、今でも同じようなことをしているかもしれない。それが薄々わかっているはずなのに、警察は動いている気配すらない。それがあの地域の現実なんです。理由? そんなのは警察の人にでも聞いてくださいよ。私から話せるのはここまでです」


 大手のメディアは自主規制という形で報じないものの、その実、その地域ごとに存在し、外部の人間にはてんでその実態が掴めない習慣や、ローカルルールというのは、現在もなお、数多く存在している。仮にそうした要素がこの事件についても大きく関わっているのであれば、今までそうであったように、これからもこの事件の真相が解き明かされる日は訪れないのかもしれない。
(取材・文=戸叶和男)

戸叶和男の記事一覧はコチラ

関連キーワード

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ