死んだ赤ん坊を女性器に“ねじ込む”奇習
奇習! 母胎回帰への憧憬 ― 死んだ赤ん坊を女性器に“ねじ込む”儀式=房総半島
【日本奇習紀行シリーズ】 房総半島

本土から遠く離れた南方の島嶼地などでは、今もなお、母胎回帰要素を持った信仰の一環として、女性器と胎内を模した墳墓が数多く確認されている。だが、実はこうした信仰は、多少の差異こそあれど、かつて日本全国に存在していたと考えられている。
「胎内めぐりなどもそうですが、母体に帰るという思考や信仰は古くから存在していました。無論、地域ごとに見ていけば、おかしな風習もあったことがよくわかります」
かつて日本に存在していたという母胎回帰に関する信仰と、それに伴う形で生まれたと思しき奇習についてこう語るのは、アマチュア研究家・田中直道さん(仮名・68)。本業である製菓業の傍らで、約30年もの間、民俗研究を続けているという。彼の話によると、それこそかつては日本全国の津々浦々で、母胎回帰にちなんだ風習が存在し、たとえば、房総半島のある地域では、現代の我々からすると、にわかに信じがたい奇習までもが、ごくごく当たり前のこととして行われてきた過去があるという。
「まあ、結論から言ってしまうと、死産や流産で最初から亡くなっていたり、生まれて間もなく赤ちゃんが亡くなっていたりした場合などにですね、その遺骸をですね、女性器に無理やり戻そうする習慣なんですよ。いやいや、そんなことしたって、もちろん本当に戻るわけないじゃないです。オカルトじゃないんですから。でも、そういう儀式をするっていう……ある種の母胎回帰的な意味合いがあるのかもわかりませんけども…」
死んだ胎児を、その生みの親である女性の子宮内にねじこもうという思考自体、現代の感覚でいえば、猟奇殺人犯的なそれと近い匂いを感じてしまう。事実、1988(昭和63)年に発生した『名古屋妊婦切り裂き殺人事件』では、殺害された臨月の女性の胎内から強引に胎児が取り出され、電話の受話器と、人形のついたキーホルダーを、その子宮に詰め戻して犯人が逃走するという、なんとも不可解かつ、残忍な犯行が行われている。
「たしかに、猟奇的と言えば猟奇的ですよね。けども、宗教的な意味合いを持つ儀式というのは、得てしてそういう要素を孕んだものだと思うんです。もっとも、この儀式が姿を消して久しい今、なぜそういうことをし始めたのかという点ですら、詳しくはわからないのですが…」
無論、前出の猟奇殺人と、房総半島の一部地域で行われていたというこの奇習が、いずれも単なる猟奇趣味な嗜好から生み出されたとは言い難いが、女性の胎内に何かを入れようとする考え方自体は、はからずも符合している。
「男も女も、それこそ誰しも母親から生まれるわけじゃないですか。そうした意味では、死後に再び母親の中に戻りたいっていうのも頷けます。またこれは私見ですが、ひょっとすると、出産によってカラの状態となった母体の『穴』を、別の形で埋めようというか、なんかそういう不思議な想いがあったのかもしれませんね……」
かたや母胎回帰信仰、かたや猟奇殺人。このふたつを簡単に結びつけることはできないが、時を経て図らずも奇妙な類似点を持つこれらの行為、現代の我々からすれば、なんとも興味深いところである。
(取材・文=戸叶和男)
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