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画像は、Internet Archive Book Images / Image from page 36 of "The biology of twins (mammals)" ([1917])(from Flickr, CC BY 2.0)

 双子や三つ子などが生まれることはよくあることだが、それが結合した状態で生まれてきてしまうこともある。インドで生まれたある双子に起きた悲劇が「Daily Mail」で紹介された。


■1つの頭に体が2つくっついている赤ん坊

 公開された写真には、医師に持ち上げられ、ついさきほど生まれてきたばかりという状態の裸の赤ん坊が写されている。後頭部が膨張し、下半身は結合している。胸までは1つに繋がっているのだが、その左右にそれぞれ腕が2本ずつ、まるで向かい合ったようにくっついている。そして胸の下には、やはり左右に向かい合うように2つの下半身がぶら下がっている。膝や、小さな指の生えた足も普通の子供となんら変わりなくあり、写真の下半身部分だけ見れば、2人の赤ん坊を写したものにしか見えない。


■世にも稀なシャム双生児に医師も驚く

 インド北西部のグジャラート州にある病院で生まれたこの赤ん坊は、頭と脳を共有し、腕や足、心臓はそれぞれ別個のものを持っているシャム双生児(体のある部分が結合した双子)だった。医師たちは生まれる前から双子が結合していることを知っていたが、帝王切開によって赤ん坊が取り出されたときには驚いたという。140年の歴史を持つこの病院でシャム双生児が生まれたことはそれまでにも3、4回あったが、この赤ん坊の体の状態は非常に稀なものだ。


■深刻な貧困によるシャム双生児の誕生

 母親は妊娠7カ月の超音波検査までは順調に妊娠時期を過ごしていたが、検査を受け異常が見つかった際は衝撃を受けた。手術を行ったKirtan Vyas博士は、脳が融和しているため赤ん坊が生き残れる確率は少ないことを伝えたという。また博士は、今回のケースは受精卵が完全に分裂するのに失敗したまま成長するという、100万分の1の確率で生じる非常に珍しいものだとも語っている。結局、赤ん坊は生まれてから生きることが出来たのは数分間だけで、すぐに命を引き取ってしまった

 博士は、通常このような状態は女性の妊娠初期に診断することが出来るものだと語る。しかし、深刻な貧困を抱えるインドの女性は妊娠初期の検診を行わないことが多く、今回のケースもその結果起こった悲劇だったという。

 母親は病院から退院した後、順調な回復に向かっており、また今回生まれてきた赤ん坊については医学研究のため、政府の医療大学に寄付することを夫婦で決めたそうだ。

 インドでは2014年にも2つの頭を持つ赤ん坊が生まれており、生まれてから20日で死亡したということがあった。こういった悲劇が引き起こされる原因がインドの女性たちの貧しさによるものなのであれば、貧困問題が解決しない限り、今後も短い命で生涯を終えるシャム双生児が生まれてしまうだろう。
(文=北原大悟)

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