「トラウマが辛すぎるから」性的暴行被害女性の安楽死が実行される!=オランダ

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PTSD.jpgイメージ画像:「Thinkstock」より

 2016年現在、世界において積極的安楽死(本人の自発的意思のもと、医師が自殺幇助すること)が認められているのは、ヨーロッパの数カ国や米国の一部の州に限られている。日本において積極的安楽死を行った本人以外の人物は、殺人罪に問われることになる。先進各国では、死を選ぶ権利も認められるべきだという考えが緩やかに広まりつつあるとの報告もあるが、容認に伴う懸念事項も多く、まだまだ実現の公算は未知数だ。

 そのような中、2001年に「安楽死法」が可決したオランダからショッキングなニュースが飛び込んできた。なんと、幼いころの性的虐待がもとで精神に障害をきたし、症状に悩まされ続けてきた女性が、辛さのあまり死を希望し、安楽死が認められたというのだ。


■PTSD改善の見込みなし→安楽死

 今月10日、複数の海外メディアが一斉に報じたところによると、今回の安楽死事例はオランダの公的機関である「オランダ安楽死委員会」の年次報告書で発表された。そこで明かされた経緯とは次のようなものだ。

PTSD_3.jpg画像は「Regionale Toetsingscommissies Euthanasie」より引用

 20代のオランダ人女性(匿名)は、幼いころに受けた性的暴行(虐待の内容、犯人についての言及なし)によって15年前から心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患い、深刻な食欲不振、慢性うつ病、幻覚や妄想、強い自殺願望などの症状にも悩まされていた。医師たちは女性の症状について「回復の見込みはなく」「このような症状を抱えたまま生きることはできない」と判断。昨年、注射による安楽死を認め、実行された。

 このほかにも報告では、安楽死は精神科をはじめとする複数の診療科の医師たちによって慎重に判断され、適切に実行されたこと、精神障害が女性の思考を妨げるまでには至っておらず、自身の命について自ら決断を下せる状態にあったこと、そして女性の苦しみは耐え難いものであったことが強調されている。

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