タイで増加する日本人の自殺が“週1ペース”に… 体を燃やし、4階から飛び降りた強者まで

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■日本人に借りた金で火を点けた?
 
 近年で注目された日本人の自殺は2014年10月22日の夜に起こった投身自殺だった。タニヤという、和食店やカラオケクラブなどが立ち並ぶ歓楽街にあるビル内の吹き抜け4階から、当時37歳の日本人男性が飛び降りた。

 このニュースが話題になったのは、死亡男性がわざわざガソリンかなにかの燃料を体に振りかけ、着火してジャンプしたからだった。4階というそれほど高い位置ではなかったことから致死率を上げるために着火したのかもしれないし、頭がおかしかったのかもしれない。

 現地のニュースでは焼身&投身自殺だけを淡々と報道されたが、実はこの男性は前日にもこの街に現れていたのだと、タニヤのカラオケクラブに勤める日本人マネージャーが証言している。

あの前日に暗い顔をした男が歩いてきて、金もなにもかもをなくしたと話していました。かわいそうなのでいくらか金をあげて、彼は自分のアパートに帰るといって立ち去りました。そして翌日、あの自殺です。もしかしたら私が渡した金で燃料を買ったのかと思うとちょっと……

 マネージャーは話題になった事件の渦中にいたことがやや嬉しいのか、言葉ほど後悔しているような顔はしていなかった。

タイで増加する日本人の自殺が週1ペースに… 体を燃やし、4階から飛び降りた強者までの画像3画像は、事件のタイ大手新聞「タイラット」紙からのスクリーンショット

 この飛び降り自殺が発生した時間は22時30分ごろだった。タイの歓楽街はこれくらいの時間から盛り上がり始め、法的に規制される深夜2時ごろに収束する。ちょうど盛り上がる直前の暇な時間帯だったこともあり、多数のカラオケ嬢たちが現場に入り込み、死体と彼の身分証明書をスマートフォンで撮影した。マスコミが記事を載せるよりも早く、タイのSNSでは彼が話題の寵児となった。これが彼の本望だったのか、それは誰にもわからない。ただ、在住者の多くはこのSNS投稿を見て「タイでは死にたくないな」と思ったという。
(文=高田胤臣)

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