監禁・拉致してレイプ撮影! 超有名俳優が体当たりで挑んだ【封印映画】が怪作過ぎる!

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――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

今回の映画:『処女監禁』
1977年/日本

監禁・拉致してレイプ撮影! 超有名俳優が体当たりで挑んだ【封印映画】が怪作過ぎる!の画像1※イメージ画像:『処女監禁【VHS】』

 ここ数年、低年齢少女の誘拐・監禁事件が異様に多く発生している。まもなく夏休み。対岸の火事ではないことを自覚し、親御さんには危機感を持ち、子どもたちを守って欲しいものだ。ということで今回、かつて子どもたちの間で絶大な人気を博した特撮ヒーローの主人公役が、若い女性を拉致監禁する異常者を演じたDVD未発売の知られざる傑作を紹介しよう。

 ドジばかりで先輩に叱られる毎日を送る、冴えないカメラマン助手の西村政男(27才)。ある日、政男は銀行員・山岸京子(21才)に一目惚れする。そして、彼女を尾行し、住居を突き止め、彼女のアパートの向かいにあった使用していない写真スタジオに移り住んだ…

 この行動迅速なストーカーを演じたのは、1972年に石ノ森章太郎の原作漫画を実写化した『人造人間キカイダー』の主人公・ジロー役で子ども達に絶大な人気を博した伴直弥(現・伴大介)。伴はその後も続編の『キカイダー01』や『イナズマン』シリーズなど、1977年まで途切れなく特撮ヒーロー番組に出続けた。のちに映画『リング』シリーズで貞子の父親・伊熊平八郎役としても存在感を示している。

■サイコパス・政男

 まず、伴演じる政男はスタジオの換気扇を外して一眼レフを三脚にセット。京子の部屋をカメラのファインダー越しに覗くことを日課とする日々が始まる。スタジオの壁には、登山・野球・アーチェリーとスポーツに勤しむ自分の写真パネルが並び、そのすべてに有名人風に書き崩した自分のサインが入っている(サイコパスな匂いがプンプン)。

 ある時、政男は京子の乳輪にふたつのホクロを発見。すると、壁に貼ってある京子の等身大イラストの同じ部位にキュキュッとマジックでホクロを描き込みニヤリ。さらに隣の白紙スペースには「10月15日午後9時11分銭湯、午後10時10分就寝」などと、1日の京子の行動がびっしりと克明に記録されている。「恥毛がまぶしい。思わずコンドームを付けてマスターベーション、快感にふるえる」なんてクソな書き込みも、一級の変態野郎だ。

 ある日、京子の部屋のカーテンが閉まっていて、窓の外では文鳥のゲージが雨に晒されていた。政男が京子の帰宅を待ちわびていると彼女が中年男と帰宅するのを目撃、さらにふたりは早々にエッチを始める!! これにショックを受けた政男は、京子のイラストから5メートルほど離れた所に全裸で立ちシコシコ始めたかと思うと、「京子~!」と叫びイラストへダッシュして「バン!」と体の前面で体当たり。そのままイラストに股間を擦りつけて果てる。

 

■嫉妬心で狂気が加速!!

 翌朝、政男がその男を尾行すると、マンモス団地に住む妻子持ちだったことが判明。怒り心頭の政男は、「死ね~! 死ね~!」と喚きながら団地に向けてエア・アーチェリーで見えない矢を射る。その様は、完全に不審者だ。

 その晩、京子は文鳥をパンツの中に入れるなどして自慰を開始(京子に飼う資格なし!)。これを覗いていた政男は我慢できなくなり、京子のアパート脇の電柱によじ登り至近距離でその模様を撮影。激しく身悶えする京子の体の上で「よっ、はっ」とバランスを取ってしがみついている文鳥に涙。

 辛抱が限界に達した政男はスイッチ・オン! 京子宅に侵入し、「騒ぐと殺すぞ」とナイフで脅してスタジオへと連れ込み、監禁。そして、「僕と結婚してくれ!」と土下座する。だが、「助けて~!」と逃げ回る京子。政男は鼻血を出しながらアーチェリーで威嚇射撃をし、レイプしてしまう

■タガが外れた狂気が止まらない!!

 その後、政男は壁の覚書の一番下に、赤マジックで「京子とのちぎり無事終了」と書き込む。「京子は出血なくとも僕がかわりに出血する」と寒すぎるジョークを添えて。政男は冷蔵庫に保管しておいた1年分の使用済みコンドーム(汗)を取り出し、それらを膨らませ端を縛って風船にしながら京子に言う


「これはね、みんな君としたものなんだ」


 政男の狂気はこれで終わらない。今度は、全身登山姿に着替え、壁一面に日本アルプスの風景画を貼り、『森へ行きましょう』のレコードを流しながら、ウキウキでテントを張る。政男はペアルックを京子に着させ、「ぼかぁ、こういう大自然の中でふたりっきりの結婚式を挙げるのが夢だったんだ」。レコードで『ウエディング・マーチ』を流し、ふたりの記念撮影。目が死んでいる京子に政男「笑って」。引きつり笑いで写真に納まる京子。

 政男は「京子、僕たちの初夜だよ」とテントの中で2度目のレイプ、剃毛してバックでハメ撮りしながら3度目、手足を縛って失禁したところを4度目。これで自分のものになったと安心した政男は翌朝、「6時には必ず帰るよ。今夜はスキヤキだ」と彼女のオデコにチュッとして口笛吹きながら上機嫌で出勤していく。

 その直後に京子は、ノーパンでガニ股になり、タライで股間に豪快に何度も水をぶっ掛けて、政男の穢れを洗い落す。ちなみに、これがデビューの京子役・三崎奈美は、この年に証券会社のOLを辞めたばかりだった。

 スタジオを出た京子は、破れた浴衣から片パイ出してずぶ濡れのまま商店街をふらふらと歩く。やがて政男の勤務先にふたりの刑事が踏み込むと、彼はちょうど暗室で「結婚記念写真」を現像しているところだった。ここで物語はデンジ・エンド(キカイダーの必殺技)。

 

■名作が誕生する準備はできていた

 監禁されたのは処女ではなかったが、これは単なる18禁の枠に止まらないサイコスリラーの大傑作だ! それもそのはず、原作小説『処女暴行』を手がけたのは、『仁義なき戦い』の原作者・飯干晃一。監督は当時の岡田茂・東映社長がお気に入りだった関本郁夫。関本と共作で脚本を手掛けた掛札昌裕は、国民的作品『トラック野郎』シリーズから、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(69年)、『怪猫トルコ風呂』(75年)などのカルト作品まで、実に多くの人気作品を生み出した名脚本家。この布陣で面白くないわけがない。

 そして、なんといっても主役・伴直弥の怪演に尽きる。この作品の1977年当時、彼は『キカイダー』の主役抜擢に当たって石ノ森先生が直々に命名した「伴大介」という芸名を姓名判断で「この名のままでは早死にする」という結果が出たため、先生やスタッフに無断で「伴直弥」と改名。(1997年「大介」に戻す)。のちに「干され問題」へと発展する波乱含みな状況での撮影だった。またアートネイチャーのCMに出てガッカリした往年のファンもいるだろうが、俳優はヒーローだけが花道ではない。本人はキカイダーであったことを誇りに「ファンを裏切れない」と言及していると聞く。しかし、ファンなら大人として彼の事情を汲み、彼の出た作品は分け隔てなく評価すべきだ。

 少なくとも『キカイダー』の大ファンだった私は全くガッカリしていない。むしろ『サイコ』のノーマン・ベイツ役アンソニー・パーキンスに勝るとも劣らない迫真の演技と表現力に感動すら覚えている。さらに言えば「イケメンの性犯罪者」というギャップが、パーキンスよりも恐いとも感じる。『処女監禁』は、伴大介が役者として胸を張れるフィルモグラフィーだ。ソフト化が望まれる!

■天野ミチヒロ
1960年東京出身。UMA(未確認生物)研究家。キングギドラやガラモンなどをこよなく愛す昭和怪獣マニア。趣味は、怪獣フィギュアと絶滅映像作品の収集。総合格闘技道場「ファイト ネス」所属。著書に『放送禁止映像大全』(文春文庫)、『未確認生物学!』(メディアファクトリー)、『本当にいる世界の未知生物 (UMA)案内』(笠倉出版)など。新刊に、『蘇る封印映像』(宝島社)がある。
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『処女監禁』
1977年・東映
監督/関本郁夫
脚本/掛札昌裕、関本郁夫
音楽/津島利章
原作/飯干晃一『処女暴行』「アサヒ芸能」連載
出演/伴直弥、三崎奈美、渡辺とく子ほか

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