「デジャヴの謎が解けた」やはりパラレルワールドの情報だった!? ミチオ・カク博士らの見解とは?

ThinkstockPhotos-494280791.jpg画像は、Thnikstockより


■平行(多元)宇宙論からのアプローチ

 ホック助教授の説明はなかなか説得力のあるもののように感じられるが、日系アメリカ人の理論物理学者、ミチオ・カク博士はまた別のアプローチからこのデジャヴを解説している。その切り口とは「平行宇宙(parallel universes)」、あるいは「多元宇宙(multiple universes)」からの解釈である。

 身の周りには見えている“現実”のほかにも、自分が選ばなかった無数のパラレルワールドが満ち満ちているという考え方に立脚すれば、不意に訪れた“エラー”で一瞬別の世界に片足を突っ込んでしまうこともあるという。それがデジャヴ現象が起こるメカニズムであるというのである。

1280px-Michio_Kaku_in_2012.jpg画像は、ミチオ・カク氏「Wikipedia」より

 1979年にノーベル物理学賞を受賞したサイエンティスト、スティーヴン・ワインバーグ氏もパラレルワールド論の支持者で、たとえば部屋の中にはいくつものラジオの電波が届いているが、基本的に部屋の中では1台のラジオでひとつの周波数を選んで聴くのが普通だろう。しかしなにかの拍子に操作ボタンに触れてしまい、予期せず別の放送を聴くことになる場合があるかもしれない。このちょっとしたハプニングでパラレルに存在する別の世界を垣間見てしまう一瞬があってもおかしくないということだ。そしてその瞬間こそがデジャブ体験なのである。

 ではどんな時に別の世界を垣間見てしまうのか? それは量子力学の分野で説明されている「量子デコヒーレンス」(quantum decoherence)が起こった時であるという。

 量子力学では、2つの状態が同時に共存している「重ね合わせ状態」という現象が存在しているが、量子デコヒーレンスはこの重ね合わせ状態が何らかの外部的要因で損なわれてしまうことをいう。この場合、“現実”世界の量子が持つ波動性が弱まるため、相対的にパラレルワールド側からの干渉が一瞬であれ強まってくる。そしてまさに一瞬、パラレルワールドを垣間見てしまい、これがデジャヴ体験をもたらすのだ。

 今回、脳神経科学とパラレルワールド論から、デジャヴ現象にメスが入ることになったわけだが、この2つのどちらに、より説得力をもたせることができるだろうか。ともあれ今後の研究の進展に期待したい。
(文=仲田しんじ)


ミチオ・カク博士による“デジャヴ”解説 動画「Big Think」より


参考:「Disclose.tv」ほか

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