【性的虐待】「パパが体を撫でまわす…」悪夢の姉妹丼 ― 実娘2人を24年間で18回妊娠させた英国史上最悪の近親相姦親父

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【性的虐待】「パパが体を撫でまわす…」悪夢の姉妹丼 ― 実娘2人を24年間で18回妊娠させた英国史上最悪の近親相姦親父の画像1イメージ画像:「Thinkstock」より

 2008年、オーストリアで実の娘を24年間も地下室に監禁し、犯し続けて7人もの子どもを産ませた性的虐待事件が発覚した。犯人である父親の名前から、その事件はヨーゼフ・フリッツル事件として欧州全域の注目を集めると同時に、「娘を犯す」という絶対的タブーに人々は嫌悪感を露わにした。フリッツルは「怪物」と呼ばれて非難の的となったのだが、同様の「怪物」が今度は場所を変え、イギリスにも現れた。

「なぜこんなことが我が国で」――。イギリスで起きた新しい「怪物」の事件は、近親相姦が対岸の火事ではないことを、今さらながらイギリス国民に知らしめることとなった。「40年間、さまざまな事件を扱ってきたが、これはその中でも最悪のケースだ」とベテラン裁判官を憤らせたこの事件の真相とは、一体どのようなものだったのだろうか。なお、この「怪物」の実名は被害者の個人情報保護のため、公開されていないことをご了承いただきたい。


■実娘2人を18回妊娠させた「怪物」

【性的虐待】「パパが体を撫でまわす…」悪夢の姉妹丼 ― 実娘2人を24年間で18回妊娠させた英国史上最悪の近親相姦親父の画像2画像は「INDEPENDENT」より引用

 1981年、とある姉妹は悩んでいた。「パパが体を撫でまわす――」。父親の娘に対する愛情表現とは明らかに異なる接し方に、戸惑いを感じ始めた幼少期。性的な知識などほどんどないこの時期、後の2人の運命を決定づける事件が姉の身に起きた。わずか10歳にして、父親に処女を奪われたのである。やがて、妹も同じく父親の毒牙にかかった。

 虐待が始まった頃、2人は毎日のように父親の相手をさせられた。次第に抵抗を試みるようにもなったが、父親には殴る・蹴るでねじ伏せられた。時には、ガスバーナーの火で顔や腕を焼かれることもあったという。

 やがて姉妹は、妊娠可能な年齢に達し、実父の子どもを繰り返し身ごもるように。1,000回以上の強姦があったと推定されるが、2人合わせた妊娠回数は18回。その上、父親の子を7人産んでいる。妊娠中でも父親からの暴力が収まることはなく、姉が14歳で妊娠した時には流産させようと、腹に全力でひじ打ちを食らわせたこともあったという。唯一の救いであるはずの母親から「誰の子を妊娠したの?」と聞かれても、姉妹は「近所の男の子」と答えた。あまりにも惨い事実を口に出せなかったのだ。後にこの母親も夫からのひどい虐待から逃げるように家を出ており、姉妹は誰にも頼ることができなくなった。

■その時、父親は何を考えていたのか?

 実の娘を何度も孕ませた当の父親は、娘たちに生まれた赤ん坊の世話をさせながらも、犯すことを決して止めようとはしなかった。裁判記録には「妊娠させて、子どもを産ませることがうれしそうだった」と記録されている。そもそも、姉妹に自分のことを「ボス」と呼ばせるところからして、この男には父親であるという認識が薄かったのではなかろうか。あえて父性を匂わせない呼び方をさせることで、娘たちを「女」として捉え直していたのだろう。そんなことをうかがわせるエピソードがある。

 しばしば父親は、行きつけのパブに姉妹のどちらかを連れてきていた。そして姉妹が12歳の時から飲酒を勧めていた。周囲の人間は、当然ながら彼らが一体どういう関係なのか不思議がる。「カップルなの?」という問いには一切答えず、ただ満足そうに酒をあおっていたという。「若い女を連れていることを見せびらかしたかったんでしょうよ」と語るのは男の義理の親族だ。

 すべてのケースに当てはまるわけではないが、性的虐待の加害者の特徴には、ある程度共通するものがある。怒り出すと自分を抑えられなくなり、暴言や暴力が続くことや、アルコールの問題を抱えていることなどだ。イギリス北部シェフィールドで生まれ育ったこの父親は、相続した遺産を酒やギャンブルで浪費し、怠惰に日々を過ごしていた。要するに、好きなことしかやらずに生きてきた男だ。そして、自己中心的でプライドも高い。「自分が強い男だって思ってたみたいだけど、あの人が誰かとけんかするところなんてなかったですけどね」と親族は話す。

 そしてこの部類の男は、臆病者でありながら非常に狡猾であることが多い。男は、まるで娘たちへの虐待を周囲から隠すように住所を転々と移っていた。引っ越しの数は67回にも及ぶというが、そこまでして男は何を守りたかったのだろう。娘たちを殴り、思いのままに犯す。「支配している」という感情は人に快感をもたらすものなのかもしれないが、逆に考えれば、それだけ社会では自分の無力を思い知らされていたのかもしれない。理想の自分と現実の自分とのギャップに耐えられなかった男が得た、唯一の「自分より格下」の存在が実の娘だったというわけだ。

■誰も姉妹を助けようとしなかった

 さて、事件が明るみに出るまでの約25年もの間、姉妹は絶え間なく虐待を受け続けてきたのだが、その事実に誰も気づかなかったわけではない。実は、福祉関連の28施設と100人ものケアワーカーの間で、この虐待が認知されていたのである。実際に親族が12回も当局に通報しており、常識的に考えて身体中がアザだらけの10代少女が何度も妊娠していれば、どこかでおかしいと感じる人間が出てきて当然である。

 しかし、姉妹の無言の訴えは結果的に黙殺された。気付いた誰もが第三者機関等に相談・通告する必要性を感じてはいた。しかし、職務を通して知り得た虐待の事実を第三者に口外した結果、守秘義務違反で訴えられるのではないかとの思いが彼らを沈黙させたのだ。日本でもかつて、医療・学校関係者などが守秘義務違反を恐れて通告を思いとどまるケースがあり、この点について規則を改める必要があるといわれてきた。

 そしてさらに沈黙に拍車をかけたのが、イギリスのケアワーカーにある「内密にしておく」という職場文化だという。気付いた人々が口を閉ざせば、近親相姦の事件は解決の糸口を失ってしまう。こうした悪循環が、姉妹をさらに救済から遠ざけてしまったのである。

 性的虐待の被害者が、他人に事実を打ち明けることは少ない。加害者への恐怖心と恥ずかしさで、相談ができないことが多いのだ。自分で通報したら世間の注目を浴びる。もしかしたら、今まで以上の辱めを世間から受けてしまうかもしれない。だが、助かる道はそれしかない。そして姉妹は、勇気を振り絞って通報した。事件が明るみに出たのは、虐待が始まってから約四半世紀も過ぎてからのことだった。

■当局は正式に非を認めるも、癒やされない心の闇

 後に、シェフィールドとリンカーンシャーの児童安全保護理事会は関わったすべての施設と職員の過ちを認め、姉妹に対して正式に謝罪した。担当の裁判官は「福祉局員も医療関係者も、一体何をしていたのかと追及されても仕方がない」と関係者を激しく非難している。

 事件は「怪物」の父親に終身刑の判決が下されて一応の決着はついたが、すでに30代半ばに差しかかった被害者姉妹の地獄の日々が決して癒されることはない。実の父親から受けた性的虐待、そして周りの大人たちから無視され続けた絶望の深さははかり知れないだろう。

 どのようなパターンであれ、近親相姦は悲惨な結果を生む。家族は世間から白い目で見られ、被害者は精神的・肉体的ダメージを引きずったまま孤立する。それでも、事件に気づいた人間の積極的な行動と救済があれば、被害を最小限にとどめることはできる。その可能性があったにも関わらず、被害者が恣意的に見捨てられてしまった今回の事件は、悲劇以外の何物でもないだろう。
(文=猫辺にな)


参考:「INDEPENDENT」、「The Telegraph」、「The Daily Mail」、「The SUN」、ほか

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