芸能事務所が薬物検査実施に二の足を踏むのはタレントを信用していないため?

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芸能事務所が薬物検査実施に二の足を踏むのはタレントを信用していないため?の画像1※イメージ画像:『芸能界薬物汚染』

 今年、高知東生や清原和博が逮捕され、すこしさかのぼってもASKAや酒井法子などといったさまざまな芸能人が覚せい剤や大麻といった違法薬物に手を出して捕まっている。

 そんな中、注目を浴びる発言をしたのが和田アキ子だ。自身が所属するホリプロで、抜き打ちの薬物検査を行う予定だと番組内でコメントしたのだ。果たしてほかの事務所もこれに追随するのであろうか。業界関係者に話を聞いた。

「以前、爆笑問題が所属するタイタンはタレントと社員に薬物検査を行ったと社長の太田光代さんが明かしました。たしかにホリプロも行う予定ですが、そのほかの事務所にまでこの流れが波及するかどうかは微妙です」(芸能プロダクション関係者)

 微妙とのことだが、その理由は何なのか。

「誰もが自社のタレントや社員を信じたい気持ちはあります。でも『もしかしたら』や『万が一』という思いが頭をよぎるんです。これまでに逮捕された芸能人が所属していた事務所も、彼らが薬物に手を出していたことは知りませんでしたから、自社のタレントを信じたい気持ちがある一方で『もしかしたら、やっているかもしれない』という一抹の不安があり、検査に二の足を踏んでいるんです。大手事務所のように何百、何千と関係者がいる事務所なら、使用者がいる可能性も他の事務所に比べて増しますからね」(同)

 薬物に手を染めている人間がいるかもしれないからこそ検査を行うべきではないのか。

「そうです。でも、全員がシロなら杞憂に終わりますが、クロだった場合は最悪ですよね。警察に報告しなければなりませんし、もし該当者が人気タレントだった場合には事務所もダメージを受けますから。また、使用者を隠していてそれがバレたら事務所ごとバッシングされますし、犯人隠避になるかもしれません。そのため、抜き打ち検査は怖いと考える事務所も多いんです」(同)

 うちは大丈夫と思っていても、100%の信用はできないため、躊躇しているようだ。また、コストの面から悩む事務所もあると、ほかの関係者が教えてくれた。

「タイタンの太田社長は検査費用が1人2万円かかったと話していましたが、この費用がネックになる事務所もあります。10人なら20万円で済みますが、100人なら200万円、1,000人なら2,000万円です。吉本興業やオスカープロモーションのように数千人単位のタレントや社員を抱えている場合、検査費用だけで億に届くかもしれません」(芸能事務所関係者)

 たしかに費用のこともネックだろう。さらに、その範囲に関しても大手事務所は悩んでいるという。

「吉本のようなマンモス事務所には顔も名前も世間には知られていない若手タレントがたくさんいます。でも、そういう人も含めて検査を行う必要があるのか、つまり検査対象をどこまでとするのかの線引き問題もあるんです。正直、年間で2万円も稼いでいないタレントはごまんといます。そういうタレントにも2万円のコストをかけるべきなのか悩んでいるんです」(同)

 小規模な事務所ならすぐにできても、大手になればなるほど、費用や線引きの問題が出てくるため、薬物検査に踏み切れない理由になっているようだ。だが、やはり最も大きいのは「もしかしたら」という気持ちがあるかららしい。しかし、ここで膿を出し切り、薬物とは無縁の業界であるとアピールしていくことが求められているのではないだろうか。
(文=吉沢ひかる)

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