相模原19人刺殺事件・ニュースでは決して報じない 戦後最悪の殺人鬼・植松容疑者があぶり出した日本の最暗部

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tsukuiyamaru.jpg画像は、津久井やまゆり園

 ニュースなどでは決して報じられないが、障害者施設の現実は想像以上だ。現在、都内の某施設で働く女性が匿名を条件に内情を明かす。

「事件現場となった施設は相模原から徒歩40分の距離の山奥にある。それが何を意味するか? 言い方は悪いですが、隔離施設です。都内のほかの施設で手に負えなくなった方々が最終的にそこに入ります。ひとりでは食事や排泄もできず、寝たきりで意思疎通できない方も多くいる。職員の気苦労は相当です」

 日本の障害者ケアは自立支援センターのように社会に溶け込むことをバックアップするものもあるが、重度になると「治す」ではなく「抑えこむ」手法を取る。

「暴れたらベッドに縛り付ける。睡眠薬や精神安定剤などを投与する。効き目が薄くなったら投与する量を増やす。それを繰り返すと最終的にどうなるか? 思考がなくなり、単純な反応しかしなくなります。目の前に物を出されたら、それが何か判別せずに口に入れる。おなかが減ったら、机やベッドを食べようとする。以前いた職場では自分の指を食べていたこともあった。そうした光景を免疫のない人が見たら『生きるってなんだろう』『人間ってなんだろう』と考え込んでしまうかもしれません」(同)。

 植松容疑者は帝京大学卒業後、教員を目指したものの断念。その後紆余曲折を経て「津久井やまゆり園」で働くことになった。そこで見た“現実”に衝撃を受けたことは想像だに難くない。

「事件の背景には、日本の障害者ケアの問題が横たわっています。薬漬けにされた入居者を見ても家族は何も言わない。施設には製薬会社の営業部員が笑顔でやってくる。これ以上言うのはやめておきますが、日本の最暗部と言っていいでしょう」(同)。

 とはいえ、抵抗もできない障害者を次から次へと殺して回った植松容疑者を擁護することは決してできない。今後精神鑑定がなされる見込みだが、責任能力アリと判断されれば極刑は免れないだろう。我々はこの事件を教訓にしなければならない――。

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