【閲覧注意】牛追い祭りでの悲劇 ― 牛に吹き飛ばされ、命が途絶える瞬間

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 毎年7月にスペインで開催される“サン・フェルミン祭”。エンシエロ(牛追い)が有名な、牛追い祭りの別名でお馴染みの祭礼だ。サン・フェルミン祭のエンシエロでは、1910年に記録が開始されて以来、15名の死者が出ている。今年も7日から開催されたのだが、日本人2名を含む10名以上の負傷者を出した。

 このエンシエロに対して動物愛護団体は、牛が娯楽のために拷問されていると主張して抗議活動を行い、開催中止を求めている。そんなエンシエロだが、実はスペイン以外でも、アメリカやフランス、ポルトガル、ぺルーといった国で開かれている。メキシコ西岸のベラクルス州では7月22日にエンシエロが開催されたのだが、後ろから迫る牛に気づかなかった男性が背後から突き上げられ、吹き飛ばされてしまう事故が発生。そして、その状況を捉えた衝撃的映像が「LiveLeak」に公開された。

 猛スピードの牛に突っ込まれた男性は宙高く舞い、2回転して地面に叩きつけられてしまう。さらに、男性が倒れ込んでいるところに牛は追撃をかける。突進や踏みつけによる攻撃で男性はピクリとも動かなくなってしまう…。

 やはりメキシコでもエンシエロに対する風当たりは強く、“牡牛”を使ったエンシエロを禁止にすべきとの声が高まっている。報道分析サイトのアニマル・ポリティコは、10人に7人がエンシエロに反対していると報道した。

1607_ushinifukitobasare_02.jpg画像は、「ANIMAL POLITIC」より

 今回吹き飛ばされた男性の安否は不明だが、重症を負ったに違いない。牛と対峙するエンシエロは、あくまで自己責任での参加となる。しかし、7月9日にはスペイン東部のテルエルで、競技中だった闘牛士が31年ぶりに死亡するというニュースがあったばかり。今回の事故により、牛追い祭りや闘牛など、牛を扱ったイベントを禁止すべきとの声がさらに高まることが予想される。

 記録に残る最古のエンシエロは1215年にスペインのクエリャルで行われたもので、なんと800年以上の歴史があるのだが、ここ数年で見納めになってしまう可能性も低くないだろう。
(文=山下史郎)

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