相模原事件は措置入院解除のせいじゃない、警察の捜査ミスだ! いたずら殺害予告は逮捕しても植松容疑者は放置

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 たとえば、「明日にしお(注:愛知県西尾市のことと思われる)で3人殺します」と2ちゃんねるに書き込んで偽計業務妨害で逮捕されたケース、同じく2ちゃんねるに「今から大量の子供を殺す。準備万端だぜ」と書き込んで威力業務妨害で逮捕されたケース、「ディズニーランドで客刺し殺してくる」と携帯の掲示板に書き込んで威力業務妨害で逮捕されたケースなど、今回の植松容疑者の予告文よりずっと具体性がない、ただのいたずらに対しても警察は厳しい姿勢で臨み、身柄を拘束してきた。

 しかも、摘発対象は殺人や爆破といった、明確な犯罪予告だけではない。昨年6月には、2ちゃんねるの掲示板で、秋篠宮家次女の佳子内親王について、「逆らえないようにしてやる」「ICUには同志の仲間がたくさんいる」という書き込みをしただけで、43歳男性が偽計業務妨害で逮捕された。同じく昨年5月には、ドローンを各地で飛ばしていた15歳の少年が「東京・浅草神社の三社祭に行く」とネット配信しただけで威力業務妨害の容疑で逮捕されている。

 さらに、相模原事件後の29日には、横浜市内の障がい者施設に対して、「破壊しに行きます」とメールを送った男が神奈川県警に逮捕されている。

 ところが、植松容疑者について、警視庁はまったく捜査に動いていないのだ。繰り返すが、植松容疑者の予告文のほうが前述した逮捕事件よりもはるかに具体的であったにもかかわらず、だ。

 仮に植松容疑者に精神疾患の可能性があったとしても(実際には病歴はなかった)、事情聴取くらいはすべきだと思うのだが、警視庁はそれすらしていない。神奈川県警に情報提供しただけ。その後、植松容疑者が同僚に障がい者の殺害を示唆したことで、施設が神奈川県警に通報。県警から自治体に報告が上がり、措置入院が決定されたが、もっと前の段階で、少なくとも事情聴取には踏み切るべきだったのだ。

 これは明らかに、警察、とくに警視庁の捜査怠慢だろう。佳子内親王やディズニーランドについては具体性がなくても容疑者を逮捕しているのに、今回は事情聴取すらしない。このあまりに違う扱いを見ていると、警察自体が自民党の極右政治家たちやネトウヨ同様、障がい者の安全について重視しておらず、心の底で「障がい者は殺されてもかまわない」と考えているのではないか、と指摘したくなるくらいだ(29日に障がい者施設破壊予告の男を逮捕したのは、相模原事件後であり、批判を受けないように対応しただけだろう)。

 しかも、テレビや新聞はこうした警視庁の捜査批判を一切していない。なぜか。キー局の社会部記者がため息まじりにこう語る。

「いまのマスコミ、とくにテレビは警察の捜査批判は絶対できませんよ。県警クラスならまだ、場合によっては捜査批判をすることもありますが、警視庁については絶対タブーです。警視庁はマスコミにとっていちばんの情報源であり、いま、公安部は完全に安倍政権の別働隊になっている。批判なんかしたら、どんな嫌がらせをされるかわからない。現場がやろうとしても、報道局の幹部が絶対に抑えにかかるはずです。とくに、今回の相模原の事件については、政府も警察も一切捜査ミスを認めず、措置入院問題に話をずらしていっていますからね。マスコミも右にならえ、ということなのでしょう」

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