【ガチ】火星の隕石「ALH84001」に生物付着!? NASAが20年間本気で悩み続ける「生命の痕」

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■決定的証拠に多くの科学者が困惑

 スティール博士のようにマッケイ博士の研究に説得力を感じる科学者は他にもいたようだ。マッケイ博士の研究が発表された直後、米アリゾナ大学の惑星科学者ティモシー・スウィンドル博士が、100人の科学者に同説に関する非公式の意識調査を行った結果、多くの科学者がマッケイ博士の主張を真摯に受け止めていたことが判明した。

「おおむね彼らは、火星に生命がいると断定することはできないと考えていましたし、懐疑的でした。しかし、マッケイ博士の主張が馬鹿げているとは考えていないようでした」

 懐疑論者からは、ALH84001に含まれる有機分子は微生物なしでも形成されうる可能性や、隕石のサンプルに含まれていたワームのような鎖上構造が20~100ナノメートルほどの大きさしかないため、バクテリアだとしても小さすぎるとの反論が提出されたが、磁鉄鉱結晶の存在については沈黙せざるをえなかったそうだ。

alh_02.jpgALH84001に含まれる5鎖状構造(電子顕微鏡画像)「Wikipedia」より引用

 NASAエイムズ研究センターの惑星科学者クリス・マッケイが当時の困惑を伝えている。

「4つ中3つの証拠には懐疑的でしたが、磁鉄鉱だけは別でした」
「当時は磁鉄鉱結晶を形成できる無生物的なプロセスは知られていなかったので、特に興味深かったのを覚えています」


■生物と無生物の間

 このように宇宙科学者に大きな衝撃を与えた発見であったが、後の研究で、衝撃波により同様の磁鉄鉱結晶が形成されることが判明してしまった。結果として、博士の主張が弱まることになったが、現在でも生物説・無生物説の間で論争が続いているそうだ。また、ALH84001が提起した、より本質的な問題があると強調する科学者もいる。たとえばNASAジョンソン宇宙センター のトーマス・ケプラ博士は、マッケイ博士の研究は“生命”を探求する上で非常に重要な視点を提供してくれたと語っている。

alh_05.jpg「キュリオシティ」のセルフィー「Wikipedia」より引用

「生命の本質を言い表す有効な定義を我々は持っていません」
「最も基礎的なレベルでは、生物と無生物の違いは単なる程度の差なのかどうかもわかっていません。明確な定義がなければ、火星の生命を証明するにも両義性に悩まされることになります」

 火星に生命がいることを決定的に証明することはできなかったものの、マッケイ博士の研究は自然科学そのものにとって非常に有益だったと研究者らは認識しているようだ。その証拠に、現在進行中の火星探査プロジェクトは、ALH84001の研究の延長線上に位置づけられているという。

 マッケイ博士の同僚であるエヴェレット・ギブソン博士は、火星探査への情熱を印象的言葉で語っている。

「火星に生命が存在する、あるいは存在した可能性に覚える興奮を人類は忘れることができないのです」
(編集部)


参考:「Live Science」、ほか

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コメント

3:匿名 2016年8月19日 00:01 | 返信

地球のこともままならない衰退した凶暴な人類が、
宇宙に進出するなど思い上がりも甚だしい。

2:匿名 2016年8月18日 18:37 | 返信

何で火星から来た石だって断定できるんだろう?
そこだけが解せないw

1:匿名 2016年8月18日 17:10 | 返信

俺いつも思うんだけどさ、
キュリオシティの写真って
誰が撮ってるの?
セルフィっつったって
棒が見えるワケでも無いし。

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