南シナ海で米中軍事衝突→第三次世界大戦へ!?
中国壊滅は確定路線!? 南シナ海をめぐる米中軍事衝突→第三次世界大戦勃発の陰謀

わずかこの2年間に、ウクライナ・中東・南シナ海・朝鮮半島の4箇所で第三次世界大戦の火種がばら撒かれた。現在、どこも一触即発の緊張状態にあることは読者もご存知の通りである。もっとも世間では、南シナ海の軍事基地建設と現在の緊張状態について、全面的に中国の拡張主義に責任があるという見方が大勢を占めている。
もちろん、私もそう思う。中国の身勝手で侵略的な行動は、ベトナムやフィリピンなど周辺国の怒りも買っているし、伊勢志摩サミットでも問題視された。ただ、このように、どこかの国を「100%の絶対悪」とする見方が喧伝されている時には、注意が必要なことも確かだ。なにか不自然な点がないか、その“常識”を疑ってみることも時には必要ではないだろうか。そういうわけで、筆者なりに検証してみたい。
■なぜアメリカは中国の人工島建設を放置してきたのか?
中国が南シナ海の浅瀬を埋め立て始めたのは、実は2013年5月頃からだ。すぐにフィリピン政府が声を上げたために周知の事実となった。中国は当初、「軍事目的ではない」などと嘘をついていたが、基地化を視野に入れているのは素人目にも明らかだった。そして中国は、埋め立てが終わる頃になって「実は民間・軍事目的だ」と開き直った。2015年6月のことだった。
不可解なのは、中国がせっせと人工島を造成している間、アメリカが強硬な抗議を控えていたことだ。事実上、2年間も放置していたのである。そして、ほとんど完成してから、さも昨晩気づきましたと言わんばかりに、国防総省が世界中のメディアを集めて記者会見を開いた。「完成すれば3,000メートル級の滑走路を有する複数の軍事拠点となる!」などと危機感をあらわにしながら衛星写真を示す様子は、まさにプレゼンの見本である。
たしかに、元はと言えば、武力を背景にして一方的に公海上で自国の影響力を拡大しようとする中国が悪いのも確かだ。そのせいで周辺諸国と摩擦を引き起こし、地域の緊張と軍拡を招いている。ただ、中国が悪いからといって、アメリカが正しいとは限らないのもまた事実である。人間はとかく善悪二元論的な見方をしがちだが、複雑な国家間のゲームにこのフレームを当てはめるのは危険である。
アメリカの態度にも不自然さというか、妙に計算じみたものが感じられる。それほど中国の軍事基地が問題なら、なぜもっと早くから騒ぎ立てないのか。なぜ2年間も見て見ぬふりをしていたのか。自衛隊と米軍は中国軍の交信を常時傍受して分析している。中国の“平和目的”の埋め立てが、実際は軍による拠点作りであることは、当初から百も承知だったのである。つまり、暴露・批判のタイミングに、明らかな政治的意図が込められているとしか考えられない。
一つの仮説は「中国が政治的に後戻りできなくなるのを待っていたのではないか」というものだ。ほとんど基地が完成してしまえば、中国としても執着せざるを得なくなる。なにしろ、巨大な投資である。「はい分かりました」と素直に放棄できるわけがない。中国の政治文化で言えば、「ここで引いたら人民大衆の前で習政権と軍の面子が潰れる」という危機感もあるだろう。これが正しければ、アメリカの真意とは何なのか。それこそ「戦争の発火点づくり」とは推測できないか。つまり、南シナ海で増長する中国を当初は放置し、足が抜けられなくなった頃合いを見計らって騒ぎ立て、自分たちが大義名分を有する戦いへと持ち込む、という算段だ。「そこまで用意周到であるはずがない」と私も最初は疑ったが、今起きている状況を見ると、そうとしか思えないのも確かなのである。
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