「バルバドスの動く棺桶」は読んだら眠れなくなるほど恐い話

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「バルバドスの動く棺桶」は読んだら眠れなくなるほど恐い話の画像1バルバドスの海 画像は、「Thinkstock」より

 筆者は現在、とある個人的事情から、中南米地域を放浪している。中南米といえば「ナスカの地上絵」や「パレンケの石棺」に代表されるミステリアスな古代遺跡、ヴードゥーやマクンバといった魔術的宗教で知られるのみならず、シャビエルやジュセリーノ、アリゴー他、数多くの超能力者を輩出している地域でもある。もちろん、謎多き伝説「バミューダ・トライアングル」や「ビミニ・ウォール」(海中にある歩道)もこの地域にある。

 再び故国の土を踏むのはいつの日か、知る由もないさすらいの身ではあるが、不思議な縁でたどり着いた中南米である。予算とスケジュールの許す限り、できるだけ多くの超常スポットに足を運んでみようと思っている。

 そんなマジカル・ミステリー・ツアーの一環として、今回はカリブ海の島国、バルバドスにやってきた。


■カリブの島国・バルバドスとはどんな島か

 バルバドスは、カリブ海諸国の中でもっとも東側に位置し、面積はだいたい横浜市と同じくらい。人口も約28万人という小国である。

 国民の大多数は黒人だが、300年以上続いたイギリス植民地支配の影響は今でも強く残り、一名を「リトル・イングランド」とも呼ばれている。欧米諸国では、近隣のバハマと並ぶハイソなリゾート地として以前から知られ、青い海に白い砂浜、降り注ぐ太陽を目指して、毎年70万人以上の観光客がこの小さな島に押し寄せている。

 しかし筆者がバルバドスを訪れたのは、もちろん欧米のセレブたちに混ざり優雅な休日を過ごすためではない。一見すると地上の楽園と見紛うほどのこの美しい島には、ある奇妙な伝説が伝わっているのだ。それが所謂、「バルバドスの動く棺桶」の話だ。このミステリーは、今や西インド諸島はおろか世界全体に広まり、カリブ海最大の謎ともいわれている。


「バルバドスの動く棺桶」は読んだら眠れなくなるほど恐い話の画像3イメージ画像:「Thinkstock」より

【眠れなくなるほど恐ろしい「動く棺桶」伝説】

 物語は1807年7月31日、トマシーナ・ゴダードという女性の棺が、島内のとある納骨所に運び込まれたことに始まる。

 納骨所とは、西洋式の墓地の下に作られた空洞で、複数の棺を安置する場所だ。通常であれば棺はそのまま土に埋められ、その上に墓標が建てられるから、このような納骨所を持つことができるのは、それなりに財力のある人間ということになる。

●納骨所が農場主の手に渡るまでの経緯

 じつは問題の納骨所は、本来ジェイムズ・エリオット一家の持ち物であり、埋葬記録によればエリオット家の1人リチャードの遺体が中に安置されているはずだったが、ゴダード夫人の棺を運び入れたときには、リチャードの棺は影も形もなく消滅していたという。

 立ち会った人々は、リチャードの棺がないことを少し怪訝には思ったが、とにかくゴダード夫人の遺体を内部に安置し、入口を一枚岩で塞ぐと、それをコンクリートで塗り固めた。

 その後、納骨所は富裕なサトウキビ農場主、トマス・チェイスの所有となった。そして1808年2月22日には、2歳で亡くなったトマスの娘メアリ・アンナ・マリア・チェイスの小さな棺が、この納骨所に納められた。内部に特に異常はなく、人々はコンクリートをはがし、一枚岩を脇へ除けると棺を納め、また元通り納骨所を塞いだ。

●続発する怪現象

 それから4年後の1812年7月6日に、もう1人の娘、10歳のドーカス・チェイスがここに葬られた。このとき納骨所の中では、明らかに異変が起きていた。ゴダード夫人とメアリ・アンナ・マリア・チェイスの棺は、元の場所から移動し、壁の方に逆さになっていたのだ。人々は棺の位置を元通りにして、再び入口を塞いだ。

 その1カ月後の8月、当主トマス・チェイスが死亡し、8月9日に遺体がこの納骨所に納められることになった。彼の棺は、鉛で内貼りされた立派なもので、大人が8人でやっと運べるほどの重さだったという。人々が重い棺桶を納骨所まで運び、その扉を開いてみると、内部ではまたも異変が起きていた。本来、墓の北東の隅にあるはずの2人の少女の棺が、対角の南西の隅に移動していたのだ。

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