たった0.0000001グラムで逝く!! 地球最凶の毒素「テタヌストキシン」で死ぬ日本人が急増のなぜ【ググっても出ない毒薬の手帳】

たった0.0000001グラムで逝く!! 地球最凶の毒素「テタヌストキシン」で死ぬ日本人が急増のなぜ【ググっても出ない毒薬の手帳】の画像3破傷風の年齢による効果低下グラフ 画像は「宮崎県衛生環境研究所」より引用

 答えは簡単、乳幼児期に接種したワクチンは、約30年を目処に急激にその効果を落としていくからです。40代半ばでは、ほぼゼロといってもよい効果しか残らず、実際に死亡者は30歳以上(特に50歳以上が多い)で、単なるワクチンの効果切れで死んでいるというわけです。


■患者には凶悪な苦しみが待っている

 特に、定年後の楽しみにとアウトドアや山登り、田舎暮らしなどを始める高齢者が破傷風菌で死亡するケースが多く、そういった人々が屋外で負傷すると、運悪くそこから入り込んだ菌が体内で芽を出して繁殖開始。破傷風菌は自分好みの環境を作っていく工程で、テタヌストキシンを分泌します。テタヌストキシンは遅効性の毒素ですが、死ぬまでの約10日間、呪いのビデオも真っ青になるほどの凶悪な苦しみを与えてから命を奪います。

たった0.0000001グラムで逝く!! 地球最凶の毒素「テタヌストキシン」で死ぬ日本人が急増のなぜ【ググっても出ない毒薬の手帳】の画像4破傷風の発作で苦しむ図。背骨が折れることも 画像は「Wikipedia」より引用

 たとえ病院に担ぎ込まれても存命率は30%前後。かなりの高確率で死ぬわけです。故に、30代半ばを過ぎて、山登りやガーデニングなど土に接すること機会が多い人は、できれば病院で再度ワクチン接種を受けることをオススメするのです。

 ちなみに、どうして患者や死亡者の数が正確にわかるのかというと、破傷風は厚生労働省によって5類感染症に指定されており、診断した医師は7日以内に保健所に届け出ることが義務づけられているからです。

 というわけで、破傷風毒素が体内でどういった悪さをして、凄まじい苦しみを与えて命を奪うのか――後半へ続く!

(文=くられ/シリーズまとめ読みはコチラ

 

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■くられ
 添加物を駆使した食欲の失せるカラフルな料理やら、露悪的で馬鹿げた実験を紹介していく、「アリエナイ理科ノ教科書」の著者、サイエンスライター。公演やテレビ出演なども多数。無料のメールマガジンも配信している。ひっそり大学で先生をしてたりもする。WEBや雑誌での薬と毒関連の連載をまとめた新刊『悪魔が教える 願いが叶う毒と薬』(三才ブックス)が好評発売中。
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【これまでの猛毒一覧】
・ 青酸カリ「前編」「後編
・ リシン「前編」「後編
・ クロロホルム「前編」「後編
・ 一酸化炭素「前編」「後編
・ 覚せい剤「前編」「中編」「後編
・ トリカブト「前編」「後編
・ タリウム「前編」「後編
・ ドクウツギ「前編」「後編
・ ヘロイン「前編」「後編
・ フグ毒「前編」「後編
毒キノコ


参考:厚生労働省

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