【うつ病】向精神薬の正しいデータが公表されない日本の闇! 瀬川正仁が見た“自死と投薬治療”

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【うつ病】向精神薬の正しいデータが公表されない日本の闇! 瀬川正仁が見た自死と投薬治療の画像2画像は、Thinkstockより

――自死に至る方のなかには、思い悩んで精神科を受診し、多剤併用された結果、自死した方もいると思います。ハッキリとしたことはわからないにせよ、遺族の方を取材された経験から、そのような可能性がある方はどれくらいいると思われますか?

瀬川 警視庁の調査によると、13年に健康問題を理由に自死した1万3680人のうち、約3分の2が身体ではなく心の病で亡くなったことが明らかになっています。 

 自死者の8割程度が、状況が悪化し精神科に罹っています。そのうちのどれくらいの人たちを、薬が後押ししたのかはわかりませんが、遺族の話を聞くとかなりの数がいるという印象です。

 投与後、考えられないような異常行動を起こしたとしても、精神病とはそういうものだとお医者さんに説明されてしまうと、一般の人には反論できるほどの知識はありません。ただ、ずっと一緒に生活してきた遺族には、薬を服用するうち、これまでとはあまりにかけはなれた行動を取ることがあるため、おかしいなと直感的に感じることがあるようです。

――自助会などを組織し、活動する遺族もいますが、私たちは彼らのために何ができるのでしょうか?

瀬川 自死の中には過労自死やいじめによる自死など、明らかに社会的殺人と呼べるようなものも少なくありません。だから自死直後は、遺族の中にも犯罪被害者と同じように、恨みを晴らしたいという気持ちはあると思います。でも、深い喪失感をどうやって解決するのかと考えたとき、死んだ人が生き返ること以外ないと気づくと言います。もし次善があるとすれば、それは亡くなった方の死を意味あるものにしたいと。そう考えて、自死を選択せざるを得なかったなった社会的な原因をなくすための活動をしている遺族もいます。

 ただし、その時に遺族に立ちはだかるのがやはり偏見です。自死者に対し、その人が弱かった、特殊な人だったという社会の自死に関する無理解が一番傷つくんです。私たちは、誰にでも起こりうる自死の現実をもっと知るべきだと思います。

――遺族が心ない言葉を投げかけられたりもするものなんですか?

瀬川 あると聞きました。自死の場合、恥ずかしいことをしたわけではないのに葬式は派手にやらない方がいいですね、とか、親戚からは死を公にするな、などと言われ、すごくショックを受けることも多いようです。

――そういうのは日本独特なのでしょうか?

瀬川 自死をキリスト教は罪であると考えていましたし、そういう価値観は世界的にあるとは思います。しかし、タブー視する考え方は日本人には根強いのかもしれません。たとえば、仏教では、自死者に対し差別的な戒名をつけるということも普通に行われてきました。

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