宇宙線を食糧とするエイリアンの存在が濃厚に?放射線を食べて生きる最強生物が地球上で新発見される

宇宙線を食糧とするエイリアンの存在が濃厚に?放射線を食べて生きる最強生物が地球上で新発見されるの画像2画像は、Thinkstockより

■宇宙線を基礎とした生態系は存在する?

 しかし、宇宙線をエネルギー源とする生物の脆さを指摘する声もある。宇宙線の量が安定している間は良いが、超新星の爆発などで起きる急激な放射線量の増大に耐えられない可能性があるというのだ。事実、地球上で数度起きた大規模な絶滅の原因の一つは、超新星爆発による大量の放射線だったという可能性が指摘されている。この時は数週間もの間空が青く染まり、生物に害を与えるほどの放射線が地上にも降り注いだが、生物はかろうじて生き延びた。

 宇宙線をエネルギー源にできる生物が存在したとして、宇宙線によるダメージからはやはり逃れられない。そのダメージ修復とエネルギー獲得のバランスが崩れれば、宇宙線の中で平然と生きてきたエイリアンとて死滅してしまう可能性があるというわけだ。

 アトリ氏はDesulforudis audaxviatorに火星やエウロパなどに降り注いでいる宇宙線と同レベルの放射線を当てる実験を計画しているという。彼は自身を映画ジュラシックパークに出てくる数学者イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)になぞらえ、生命はあらゆるエネルギー源を使って繁栄への道を見つけることを証明したいと語っている。

 現在、地球外生命探査ミッションでは大気や水のある惑星や衛星を主に探しているが、アトリ氏はそういうものがない星も探すべきだと主張している。太陽からの光が適度に届くことが生命存在の条件だと考えられているが、宇宙線が生命のエネルギー源となりうる可能性が提示されたからだ。

 放射線で生きる生物は他の生命体のための食料となっている可能性がある。要するに、私たちが太陽光をエネルギー源にしている植物を食べているようなものだ。食物連鎖が存在すれば、微生物より大きく複雑な生命の存在もありうる。果たして宇宙線を基礎とした生態系はどこかの星に存在するのだろうか? 続報に期待したい。
(文=吉井いつき)

※参考「DailyMail」「sciencemag」ほか

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