苫米地英人が語る、カネと宗教「イスラム以外の宗教は全部ビジネス」「墓場利権と対立してきた創価学会」(康芳夫対談)

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「僕は、“いつビッグバンが起きたか?”って考えること自体が無意味だと思ってるんですよ。まあ、「意味」のセマンティクスということになっちゃうけれど。いわゆる堂々めぐりということか」

「“ビッグバンがあれば、ビッグバンの前がある”ってみんな考えるわけです。それを知りたいと。ただ、その瞬間に時間という概念に洗脳されちゃってるんで」

「まさにおっしゃる通り! 時間という概念は人間が作ったものなのに、それに洗脳されちゃってるんだよ」

「そこから外れていかなきゃいけないんですよね」

「そういうことです」

「物理学者でも、時間という概念を前提として使ってるんで、その考え方を外すのはなかなか難しいんです」

「それを打ち破ろうとしてる学者も何人かいるんだけどね、そいつらはほとんど、気が振れる寸前までいっちゃってる。アインシュタインもホーキングもそうだけど、人間が考えちゃいけないことに近づくほど、人間は気が振れるということかな」

「あなたは今の宗教は、イスラムを除いていかがわしいと言いましたね」

「イスラム以外はビジネスだと思っています。ビジネスレベルは、プロテスタントがカトリックより高いとか、そういう差はありますよ」

「あなたはその状況を是正するという意味で、仏教を礎としてビジネスを展開する意思はないんですか?」

「ひとつは、“資本主義社会においてビジネスはなんの問題もない”から、問題にしようがないんですよ。ただ、仏教的なものの見方というのは、実は全世界ではマイノリティなわけです。日本でいう仏教だって、実際は仏教じゃなくって霊がいるし、ビジネスだし。簡単にいうと、墓場利権っていう強大な、平安時代から成り立つ利権問題の中で仏教が広がっててるわけで。昭和を過ぎてからは、唯一の例外的に創価学会が成功しましたけど、そんな中で、本来のシャカの言ってることの方が、人は幸せになれるんじゃないですかと僕は言ってるわけです。余計なことにこだわりすぎるじゃないですか。金になった瞬間に」

「今おっしゃってることはね、あなたの主張の正に根源なわけだ。マイノリティとしての本当の意味での仏教を広める組織を作る意思は?」

「組織化はしてないけど、レクチャーとかDVDとかでは、そういう話はしてますよ。組織化しようとした瞬間に必ず、金銭目的のヤツがまぎれこんでくるから、かえって邪魔になる」

「僕は苫米地さんはね、もしかしたら宗教者かもしれないと思ってたんだよ。でもあなたは宗教者じゃないと。いわゆる、苫米地さんが定義する宗教としては、仏教者だと。それはおもしろいね」

「仏教の簡単なところは、まず、すべて否定することなんです。超自然的なものはすべて『心の迷い』。ただし、この世も心の迷いだから。両方、心の迷い。でも、実際に科学的にいうと、我々の認識っていうのは、記憶から成り立ってるから、《一度見たものしか見えない》んですよ。一度、見たものを利用して認識しないと、そうしないと、脳の情報処理が足りないから。私たちの今日は、昨日からできてるのね。じゃあ何が、その中で選ばれるかっていうと、自分にとって重要なものやほしいもの、それしか見えないんです。でもそれは煩悩じゃないですか。我々の世界そのものが煩悩で成り立ってるんです。現実がもともと心の迷いなわけよ。その中に、迷い度が高いと、霊の話まで出てくるだけの話。霊まで出始めたら、ちょっと行き過ぎよということですね(笑)」

「あなたの行ないは、そのままマスメディア的な表現を使うと、『東洋的ニヒリズム』ですか?」

「まぁそうかもしれないですね」

「純粋な意味における『ニヒリズム』の匂いが強いんだけど、東洋的なものだね。簡単な言い方をするとね、たぶん、そういうことだろうと」

「もうちょっというと、“ほどほどにね”なのね。煩悩を否定はしてないわけよ。厳しいところは、シャカは煩悩を否定してるって言うけどね、そんなことはなくて、彼が悟った時だって、乞食のように、お粥をめぐんでもらって、悟ってるわけでしょ? ちょっと図々しい乞食だったわけじゃないですか(笑)。だから、“煩悩はほどほど”にで、《ほどほど》が重要。俺らは中観思想だから、煩悩は認めるけど、ほどほどにが重要なんです」

『洗脳』という言葉をキーワードにしながら現世界の宗教観を語った仏教者・苫米地氏。《国際暗黒プロデューサー》は氏の宗教観を通じて、この『洗脳社会』について何かを掴んだようだ。次回、康氏が以前から気になっていた、《スピリチュアリズム》の領域に対談は展開する。
(続く)

(文・写真=福田光睦/Modern Freaks Inc. 代表
Twitter@mitutika

・苫米地英人VS康芳夫対談まとめはコチラ

●苫米地英人(とまべち・ひでと)

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1959年、東京生まれ。認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同Cylab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、中国南開大学客座教授、全日本気功師会副会長、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIインターナショナル日本代表、天台宗ハワイ別院国際部長、財団法人日本催眠術協会代表理事。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。現在は米国認知科学の研究成果を盛り込んだ能力開発プログラム「PX2」「TPIE」を日本向けにアレンジ。日本における総責任者として普及に努めている。著書に『洗脳広告代理店 電通』(サイゾー)『日本の盲点(スコトーマ)』(ヒカルランド刊)『経済大国なのになぜ貧しいのか?』『現代版 魔女の鉄鎚』『まずは親を超えなさい!』『残り97%の脳の使い方』『英語は逆から学べ!』 『英語は逆から学べ!実践トレーニング編』『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方〜「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法〜』『脳と心の洗い方〜 「なりたい自分」になれるプライミングの技術〜』(フォレスト出版)、『本当はすごい私』(講談社)『年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方』(宝島社)『洗脳』(三才ブックス)、『ドクター苫米地の新・福音書』(講談社)、『スピリチュアリズム』(にんげん出版)、『心の操縦術』(PHP研究所)、『洗脳原論』(春秋社)、『夢をかなえる洗脳力』(アスコム)、『洗脳護身術』(三才ブックス)、翻訳書に『CIA洗脳実験室』(デジタルハリウッド)など多数。

●康芳夫(こう・よしお)

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1937年東京生まれ。国際暗黒プロデューサー、虚業家、家畜人ヤプー全権代理人、全地球を睥睨するスフィンクス。東京大学在学中に石原慎太郎と懇意に。石原慎太郎を隊長とする「国際ネッシー探検隊」や「オリバー君招聘」「猪木対モハメド・アリ戦」など、数々の奇抜な企画を立ち上げる。映画『渇き』にて俳優デビュー。松田翔太主演の連続ドラマ「ディアスポリス 異邦警察」(TBS)、熊切和嘉監督映画「ディアスポリス 異邦警察」にも出演。著書に『虚人と巨人 国際暗黒プロデューサー 康 芳夫と各界の巨人たちの饗宴』(辰巳出版)、『虚人のすすめ―無秩序(カオス)を生き抜け 』(集英社)など多数。

ディアスポリス公式サイト=http://www.dias-police.jp/
公式ツイッター=@kyojinkouyoshio
公式サイト=http://yapou.club
有料メルマガ=『家畜人ヤプー倶楽部(家畜人ヤプー全権代理人 康芳夫)
無料メルマガ=『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)

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