奇習! 村人の肉体に刻まれる祈りの痕跡 ― 東北の寒村に伝わる“人工チャクラ”の効能

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ThinkstockPhotos-624944794.jpgイメージ画像:「Thinkstock」より

【日本奇習紀行シリーズ】 東北地方   

 かつて、戦国大名の織田信長は、自分の運気をあげるために、自ら小刀で手相を書き加えたという逸話が今なお実しやかに語り継がれているが、信長が天下統一目前で非業の死を遂げたように、そうした人為的な加工は、必ずしもその願いとは裏腹に、極めて限定された効果や、一過性の効果しか生まないのかもしれない。


「これですこれです、このね、傷がね、それなんです。おかげさまでね、この歳になるまで、ほとんど大きな病気になったことがないんですよ」


 自分の前髪をめくり上げて古傷を見せつつ、かつて自身が生まれ育った東北地方のとある集落にあったという不可解な習慣についてそう語りはじめたのは、現在、宮城県仙台市内の病院で闘病生活を続けているという原田庄之さん(仮名・88)。原田さんの話によると、彼が生まれ育ったその集落では、なぜか「額に傷をつける」という奇習が定着していたという。


「順を追って説明しますとね、まず、色気づく頃になりますと、男も女も、一斉に集められて、お祈りをしましてね、その後で額を斬られるんです、ナイフのようなもので。そりゃあ痛いですよ、麻酔も何もしないんですから。でもね、みんな一生懸命に我慢するの。どんなに痛くても声を出さずに、ぐっと我慢するんですよ」


 その村で育った子供たちは全員、12歳となる年の春になると、村はずれに位置する集会所を兼ねたお堂へと呼び出され、遠方の寺社からわざわざ招かれた神職によって加持祈祷が行われた後、村に代々伝わる小刀で額を斬りつけられ、怪我を負わされることになるのだという。無論、当地における事情を知らぬ現代の我々にとっては、それは児童虐待以外の何物でもないが、その実、そこではそのおぞましい蛮行が、大昔から「当たり前のこと」として定着していたのだそうだ。


「よその人からすればどうかはわかりませんけどね、私みたいにあのあたりで生まれた人間というのはね、親兄弟もじいさまもばあさまもやってきたことだって知ってますからね、何一つ不思議に思ったりしなかったものですよ。ましてやそれさえすれば、一生、しあわせに生きていくことができるんですから」

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コメント

1:匿名 2017年10月23日 05:43 | 返信

90歳はどこに傷をつけるんだろう

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