捏造、死亡事故、セシウムさん… 悲しすぎるフジテレビ系列トラブル4

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■『発掘!あるある大事典2』のデータねつ造事件

 また、同じFNS系列の局でも大きなトラブルを引き起こしている。関西テレビ制作『発掘!あるある大事典2』のデータねつ造事件だ。同番組は健康や美容などをテーマとした生活情報番組で日曜21時に全国ネットで放送されていた。

 2007年1月7日、“納豆を食べるとダイエット効果がある”という企画が放送されると、番組を信用した視聴者はスーパーマーケットなどに殺到し、納豆の品薄状態が続いた。ところが、実験データなどに疑問があるとの指摘が週刊誌からなされると同局は調査を開始。ダイエット研究でやせたと紹介した写真は被験者と無関係だったり、アメリカの大学教授の吹き替えコメントや日本語訳のテロップがねつ造だったりするなど数々の問題が発覚した。

 番組は同年1月14日の放送をもって打ち切り。関西テレビは民間放送連盟から除名処分を受けた(2008年10月完全復帰)。


■セシウムさん騒動

 ローカル番組ではあるが、同じ系列局の東海テレビは“セシウムさん騒動”と名付けられた事件を引き起こした。2011年8月4日、まだ東日本大震災の衝撃が冷めやらぬ中での出来事である。

 生放送の情報番組『ぴーかんテレビ』の関連番組である『別冊!ぴーかんテレビ』内の“しあわせ通販”のコーナーで、秋田県産稲庭うどんのテレビショッピングを放送中、“岩手県産のお米・ひとめぼれ3名プレゼント”の当選者発表画面に切り替わり、その当選者の名前に「怪しいお米 セシウムさん、怪しいお米 セシウムさん、汚染されたお米 セシウムさん」というテロップが出てしまったのである。

 誤表示だったとはいえ、当時、震災による原発事故の風評被害は社会問題となっており、今でも後を引いている。ついこの間も福島県から横浜市に自主避難した少年がいじめに遭い、「賠償金あるだろ」と言われ150万円を渡し、不登校となった問題が取り沙汰されている。

 ちなみに同番組は、この日の放送を最後に13年半の歴史に幕を閉じた。

■『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』転落事故

 もうひとつ、忘れてはならない事件がある。香港のロックバンドBEYOND・黄家駒のセット転落事故だ。1993年6月24日未明、当時のフジテレビ人気番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の1コーナー“やるやらクエストⅡ”の収録中、内村光良と黄家駒が約2.7mの高さのセットから転落してしまったのである。内村は全治2週間のけがで済んだが、黄家駒は事故の1週間後に亡くなってしまった。すると同年7月1日、番組の打ち切りが正式に発表されることとなる。

 同番組はコントを中心にした土曜20時に放送されていたバラエティ番組。ドラマのパロディや特異なおもしろキャラクターを前面に打ち出し、子どもから大人まで幅広く人気を集めていた。

 インターネットの普及により、テレビの凋落が話題にあがっている。それでもまだテレビの影響力は全てのメディアの中ではトップクラスである。最低限の倫理と最低限の安全の確保に徹してほしい。
(文=加藤宏和)

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