ルカス・クラーナハからクリムトまで! ヴァギナを描いたエロすぎる歴史的芸術作品8選!

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8、『Justice(正義のアレゴリー)』ルカス・クラーナハ(1537年)

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 ルカス・クラーナハは、北方ルネッサンスを代表するドイツ人画家。彼は数多くのヌード女性を描いたことで知られるが、元々は王侯貴族の依頼に応じて作品を献上する宮廷画家だった。宗教改革にも共鳴しており、マルティン・ルターの肖像画を描いたことでも知られている。

 しかし、彼の活動で特筆すべきなのはやはり“裸”。ドイツの宮廷で、時代の流れを鋭敏に察知していたのだろうか。彼は、イタリア・ルネッサンスの影響を受け、古典古代の異教の神話世界に熱中した。ここまでは、同時代のドイツ人画家も同じだ。クラーナハは女神や古代のヒロインを“裸”で描くことに、誰よりも強いこだわりを見せた。

 彼の作品をご覧いただければ分かるように、クラーナハはただ裸婦を描くのではなく、エロティックに描写することに熱中した。取り憑かれていたと言ってもいいかもしれない。観る者を誘惑するかのような眼差し、そして柔らかな曲線を描くボディライン。さらに、彼が強くこだわっていたと考えられるのは、実は完全な裸ではないことだ。彼が残したヌード画に描かれた女性の多くは、よく見なければ気づかぬ程薄い、ヴェールをまとっているのだ。

 クラーナハが残したヌード画の数々は、こうした異常なまでのこだわりに貫かれているので、誰かに依頼されたのではなく、彼自身のために同じテーマでヌード画を描き続けていたのではないか、と考えられている。彼は、自分が描いた裸の女性に、“魅せられていた”ようなのだ。枯れることのない情熱で、描き続けられた裸婦たちは、今なお我々を怪しい目つきで誘い続けているようだ。

Vagina_in_Art1213.jpg『ヴィーナス』(1532年)
Vagina_in_Art1214.jpg『泉のニンフ』(1530年)
Vagina_in_Art1215.jpg『アダムとイヴ』(1508-1510年ごろ)
Vagina_in_Art1216.jpg『三美神』(1531年)


 いかがだっただろうか。今回紹介した8人の芸術家は、表現したいことやその方法がそれぞれ異なっている。しかし、熱い情熱を持ってエロスの可能性を追求したというところは共通だろう。特に、最後のクラーナハの諸作品の持つエロスは、凄みを持っているようだ。冒頭の話に戻るが、これを機に表現の自由、並びにポルノとアートの境界を考えるきっかけにしていただければ幸いである。
(坂井学)


参考:「BUSTLE」、ほか

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