視聴率1%を稼ぐために789万円の制作費!? 紅白、ガキ使、格闘技…年末番組6つの中で最高のコスパを誇ったのはどれ?

 毎年、年明けと同時に紅白歌合戦や裏番組の視聴率が話題になり、今回も第1部が35.1%、第2部が40.2%を獲得し、それらを合算の上割り出した数値を全体平均とみなせば、およそ38%となった『NHK紅白歌合戦』が断トツの1位に輝いた(視聴率はビデオリサーチ関東地区調べ/以下同様)。

 しかし、たしかに視聴率は高かったものの、紅白は製作費も莫大にかかっている。そのため、コストパフォーマンスがいいとは言い難い。今回は各番組の視聴率と製作費を比較し、最もコストパフォーマンスに優れた番組を決めていきたい。

 まず、昨年末の紅白の裏番組ランナナップと視聴率は以下のようになった。

■日本テレビ
 『絶対に笑ってはいけない科学博士24時!』(18時30分~24時30分)
 平均視聴率:16.9%(※全体平均/以下同)

■テレビ朝日
 『くりぃむVS林修! 年越しクイズサバイバー2016』(18時~25時)
 平均視聴率:6.2%

■TBS
 『史上最大の限界バトル KYOKUGEN2016』(18時~23時35分)
 平均視聴率:5.6%

■テレビ東京
 『ウソのような本当の瞬間! 30秒後に絶対見られるTVスペシャル』 (19時~21時30分)
 平均視聴率:2.5%
 『ボクシング THE BEST OF BEST 大晦日2大世界戦』(21時30分~23時30分)
 平均視聴率:3.9%

■フジテレビ
 『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016』(18時~23時45分)
 平均視聴率:5.5%

 このような結果となったが、それぞれの番組の製作費も加えてみると違った見方ができる。

 以下は、各テレビ局関係者の話をもとに推定される製作費だ。
 
 NHK3億円
 日本テレビ7000万円
 テレビ朝日4000万円
 TBS4000万円
 テレビ東京1500万円/1000万円
 フジテレビ5000万円

 ご覧のように製作費の面でもNHKが断トツとなった。3億円をかけておよそ38%を稼いだNHKだが、単純計算で1%を稼ぐために789万円かかっていることになる。この計算でいくと、日本テレビは7000万円で約16.9%を稼いでいるため、1%あたりおよそ414万円となる。さらに、そのほかの局も計算していくと以下のようになる。

NHK789万円
 日本テレビ414万円
 テレビ朝日645万円
 TBS714万円
 テレビ東京600万円/256万円(2番組を合算の場合は390万円)
 フジテレビ909万円

 
 つまり、2番組に分かれたテレビ東京を除けば、最もコスパが良いのは日本テレビとなる。さらに『笑ってはいけない』に関してはこんな事情もあるという。

「『紅白歌合戦』はDVD化や再放送などがあるわけではないので、あくまでも一晩だけのために3億ものコストをかけています。また宇多田ヒカルの中継には3000~5000万円かかっているといわれるなど、相当な予算を割いています。しかし、日テレの方はDVD化もありますし、収録した素材を使用して大晦日以外の日にも特番を組んだり、『ガキ使』のレギュラー枠の中でも未公開シーンとして紹介するため、コスパとしては最高の番組です」(テレビ局関係者)

『笑ってはいけない』シリーズのDVDは高い売り上げを誇っており、そうした収入も考えればコストパフォーマンスの面で最も優れた番組といえるわけだ。逆に、最もコスパが悪いのは莫大な予算を投じたNHKではなくフジというのも、今の時代を反映している結果といえるのではないだろうか。
(文=吉沢ひかる)

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