すべてはNHK不要論を吹き飛ばすため…! 宮藤官九郎に“猛アタック”の裏側とは?

東京五輪を翌年に控えた2019年のNHK大河ドラマの大枠が決まり、脚本を宮藤官九郎が務めると発表された。NHK朝の連ドラ『あまちゃん』の実績から勝ち取った大河デビューともいわれている。しかし、“オリンピックをテーマにした近代”を描くとあって、NHKの英断には驚きの声もあがった。果たしてNHKの真意はどこにあるのか。
「大河ドラマといえば歴史ものが多く、近代を舞台にした大河は1986年に放送された『いのち』があり、前例がないわけではないのですが、やはり非常に珍しいことです。NHKとしては人気脚本家である宮藤になにがなんでも大河を書いてもらって、視聴率を取りたいのです。事実、『歴史に疎くて大河など書けない』と拒否した宮藤さんにNHK側は『宮藤さんが書けるものを書いてくれればいい』とまで言ったそうですからね」(放送関係者)
確かに『あまちゃん』でも宮藤の脚本が多くの人を惹きつけ、それが視聴率にも貢献した。だが、公共放送であるNHKが視聴率にそこまでこだわる理由は何なのか。
「NHKは放送センターの建て替え工事が予定されており、さらに4K・8Kスーパーハイビジョン放送などのための設備投資もあります。そのため、受信料の値上げも検討しているほど。しかし、受信料の不払いも目立ち、NHKの存在そのものが否定される昨今、報道以外の番組をNHKが作る意味があるのかといわれているんです。
特に莫大な製作費を要する大河ドラマには不要論が根強いのです。高視聴率を獲得していれば制作する意義を訴えることができますが、最近は低視聴率の傾向にあるため、そろそろ本気で数字を狙いにいかないとまずい状況に陥っているんです」(同)
大河ドラマ不要論やNHK不要論を打ち消すためには高視聴率を取るしかなく、そのために人気脚本家を担ぎ出したということのようだ。
「海外の国営放送もドラマを制作しているケースが多々ありますが、どれも自国で高い評価を得ています。でも、日本の場合には様々なジャンルの番組を制作しても評価を得られないものが多く、不要論が大きくなっていくばかりなので、NHKとしてはそれだけは避けたいわけです」(同)
このように視聴率を取るための一環とのことだが、実はその本気度はすでに数字にも表れているという。
「2016年の上半期、関東地区のゴールデンタイム平均視聴率はNHKが11.8%でした。日本テレビは民放では首位ですが、NHKを含めると2位なんです。これまでのNHKも高視聴率を取る番組はありましたが、平均となると首位になることはありませんでした。それが今回、トップに立ったのは、NHKの本気度が証明されたといえますよね」(同)
自らの不要論を打ち消すためにはなりふり構わずといったところなのだろうか。しかし、そんな思惑が透けて見えていても、宮藤の書く大河を見てみたいと思ってしまうのも事実だ。果たしてどのような内容になるのか、今から気になって仕方がない。
(文=吉沢ひかる)
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