テレビに蔓延する悪質な“ステマ”情報!「おいしい店」や「健康食品」紹介もアヤシイ!?

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テレビに蔓延する悪質なステマ情報!「おいしい店」や「健康食品」紹介もアヤシイ!?の画像1画像は、Thinkstockより

 昨年12月、「週刊新潮」(新潮社)にテレビ局のステマ(ステルスマーケティング:宣伝工作の一種)を糾弾する記事が載った。IBC岩手放送が番組内において、単なる情報提供にしては違和感がある形でヨーグルトを宣伝するような内容が流れたというものだ。明らかな広告であればそれを承知の上で視聴するだろうし、通販番組ならば商品の紹介という前提で視聴者は見ているため違和感もない。しかし、情報のフリをしながら広告のような内容が入ることは、近年ネット上で問題になっているステマと同じ行為だ。

 同じような事例はテレビ業界においてあるのだろうか。関係者に詳しく現状を聞いた。

「ステマといわれてしまうと厳しいですが、それに似た手法は多々ありますね。何十年も前から全テレビ局で行われていますね。要はタイアップです」(番組関係者)

 古くから耳にするという手法がこのタイアップだ。通常は広告主からお金をもらう代わりにコマーシャルを流しているが、タイアップとなると、その本質は何なのか。

「例えば番組で海外ロケをするとき、出演者やスタッフは飛行機に乗ってホテルに宿泊します。通常なら数百万円かかります。しかし、番組によってはそんな予算はありません。そんなときに使えるのがタイアップです。航空会社やホテルと交渉して、番組で飛行機やホテルを紹介する代わりに料金をタダにしてもらうのです」(同)

 宣伝する代わりに料金をタダにしてもらう手法をタイアップと呼んでいるようだが、この手法では料金をタダにしてもらうだけで、金銭は受け取らないらしい。

「番組にあるタイアップの9割はこのように無料にしてもらうパターンです。しかし、残りの1割にはお金をもらうパターンがあります。このケースでは企業から打診を受けて、その会社の商品を紹介し、数百から数千万円のお金を受け取ります。CMを流すほどのお金はないものの、ある程度ののお金なら用意できるという企業はたくさんあり、番組側も収入になるので受け入れているケースがあります。特に深夜番組のような予算のない枠では多々ありますね」(同)

 数千万とは驚きだが、具体的にどのような企業から依頼がくるのか。

「多いのは飲食店です。番組で『おいしい店』として紹介します。ただ、今回問題になったケースのように効果効能をうたうタイアップは、明確な裏付けをとらずに企業側の出してくるデータをそのまま使って紹介することもあるので、悪質といえば悪質ですかね」(同)

 今回、IBC岩手放送が放送したケースもまさにこれだろう。しかし、関係者はさらに悪質なケースもあると聞かせてくれた。

「今回は違和感があったから視聴者も気づきましたが、最も悪質なケースは誰からも気づかれないように巧妙に企業にとって都合のいいデータを流しているケースです。実名までは出せませんが『〇〇を食べると痩せる』などといって、特定の食品が挙げられることがありますが、このようなケースでは企業などからお金をもらっていることがほとんどです」(同)

 たしかにナチュラルに潜り込ませるケースは最も悪質といってもいいだろう。

 このようにタイアップという名のもとに悪質な宣伝工作も横行しているのが実情のようだ。あまりにも手放しで商品をベタ褒めするような内容には気をつけておくべき必要があるといえるだろう。
(文=吉沢ひかる)

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