コールドスリープ(人工冬眠)が実現間近! 1年後に動物実験を開始、人体実験へ

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■2018年に動物実験を実施予定

coldsleep_04.jpg国際宇宙ステーション内部「NASA」より引用

 コールドスリープのベースとなるのは、心臓発作や脳を損傷した患者の体温を1時間に1度ずつ、32~34度にまで下げる「治療的低体温」と呼ばれる医療技術だ。「Spaceworks」社は、この技術を応用し、数カ月単位で搭乗員を低体温状態におくことが目標だという。

 開発中のコールドスリープ室は、SF映画にみられるものとさほど変わらないが、いくつか技術的な違いがあるそうだ。SF映画ではしばしば、冬眠室が個室になっており、個々人の体温をそれぞれ管理することができる場合が多い。しかし、このような設備では積載量がかさんでしまうため、大人数を収容するという面でも共用冬眠室の方が現実的だという。そこで搭乗員は鼻にチューブを通され、体温を調整されることになる。だが、緊急事態に対処するため1人の搭乗員は必ずモニター係として覚醒していなければならないそうだ。

coldsleep_02.jpg画像は「Quartz」より引用

 安全上の問題から短時間のコールドスリープを繰り返すことになるそうだが、それでも宇宙空間ではいくつかの身体上の問題を引き起こすことが懸念されている。最も大きな問題は、無重力状態での骨と筋肉の退化、そして頭部の血圧上昇による視覚障害である。現在最も有力な解決策としては、微弱な電気で体中に刺激を与える「神経筋電気刺激」が挙げられている。

「Spaceworks」社は、2018年から動物実験を開始し、それから段階的に人体実験や国際宇宙ステーションへの導入を経て、宇宙船に実装される予定だ。SF作家の想像力が実現する日もそう遠くないかもしれない。
(編集部)


参考:「Quartz」、「Express」、ほか

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