小惑星の“本当の姿”とは!? 「はやぶさ2」可視分光カメラの主任研究者、東大教授・杉田精司インタビュー

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sgt2_3.jpg“はやぶさ2”のCGモデル 画像は、「Wikipedia」より引用

杉田  もちろん、小惑星と同じくらい多くと推定されています。ただし地球上のクレーターは、それが小惑星の衝突によるものか、彗星の衝突によるものか判別することは難しいのです。月には、彗星の「しっぽ」の跡を残した地形があると主張する学説もありますが。


■「はやぶさ2」驚きのミッション

――杉田教授は、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載されたカメラの観測責任者として、立案と運用を担当されているとお聞きしました。どのような目標をお持ちなのでしょうか?

杉田  小惑星衝突というインタビューの主旨とも合致しますが、実は「はやぶさ2」は小惑星内部の力学的構造を調査することを目的の一つとしています。地球に衝突する可能性がある小惑星には、大から小まで実にさまざまなものがありますが、どうやら一枚岩ではなく、瓦礫の塊のような構造をしているということが近年わかってきました。地球の大気圏に突入する時、それがポロポロ剥がれることによって破壊するのです。この破壊の仕方によっては被害の出方が大きく変わるのです。

sgt2_1.jpg杉田精司教授(撮影:編集部)

 瓦礫の塊ような構造を持つ説は日本人がもともと提唱した説なのですが、今回の「はやぶさ2」では、さらに一歩踏み込んで、小惑星がどういった構造をしているのかさらに詳細に調査します。

――あっ、それはつまり小惑星の構造を知ることによって……!

杉田  そうです。いざ隕石が地球に衝突する可能性が高いとなったとき、打つべき最良の一手を知ろうとしているのです。何のためらいもなく「原爆をぶつければいい」と主張する人もいますが、粉々になった破片がどう飛んで来るかもわかりません。人工天体をぶつけるなど、もう少し平和的な方法を志向しています。

惑星地質学

杉田先生の著作に触れてみよう!

コメント

1:匿名 2017年2月20日 08:37 | 返信

せっかくの真面目で良いインタビューを、最後の番組広告が台無しにしている。

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