科学で解明できない宇宙と生命、人類滅亡の“本当の謎”とは!? 東大教授・杉田精司インタビュー

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■火星の生命と「全球凍結」について

sgt3_1.jpg杉田精司教授(撮影:編集部)

――では、隕石衝突から少し話は逸れますが、火星について教えてください。杉田教授は、火星に生命がいるとお考えですか?

杉田  火星には、一時期に原始的な生命がいた可能性は高いと思っています。液体の水があったことは確実ですし、環境も現在とは大きく異なりました。当時の火星のことは、「古火星(Paleo-Mars)」といいます。太陽系において、火星は地球に次いで生命が生まれている可能性が高い天体です。古火星で育まれた原始的な生物が、現在も微化石として残っているかもしれないと思っています。

――そんな古火星の環境が激変した原因は何でしょうか? もしかして、軌道に変化があったのでしょうか?

杉田  いえ、軌道はほとんど変化していません。火星の環境変化を紐解くカギは、大気の変化にあるはずです。今まさに研究が進行中であり、原因までは特定されていないのですが、何らかの理由で水素がどんどん火星から逃げ、酸化が進行し、ある値を超えると化学反応のチェーン・リアクションが起き、一気に全体が凍ってしまう「全球凍結」状態に至ったと考えられています。今後は、変身の途中にあるような星も見つかると思いますので、研究はより進むのではないかと思います。

sgt3_2.jpgスノーボールアースの想像図 画像は、「Wikipedia」より引用

――「全球凍結」は太古の地球で何度も起き、その状態の地球はスノーボールアースと呼ばれていますよね? 地球が再びスノーボールアースになってしまう可能性はありますか?

杉田  残念ながら、何とも言えません。「全球凍結」には謎が多く、まだわかっていないことも多いのですが、ただひとつ確かなことがあります。それは、先程も言いましたが一旦「全球凍結」が始まると極端に凍結が進行します。ところが100万年ほど経つと、その状態から自動的に脱出して、ものすごく暑い時代が来てから、やがて元の環境に戻るというプロセスを辿るのです。もし今の地球で「全球凍結」が始まったとしたら、すべての高等生命はやられてしまうでしょう。


■まだまだ人間は何も知らない

――杉田教授の長い研究生活において、これはご自身の手に負えないと思うような、説明がつかない事例に出くわしたことはありますか?

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