奇習! 赤ん坊の肛門をすすり、ダイレクトに糞を喰う人々 ― 滋養強壮のための神秘的「食糞習慣」=中部地方

奇習! 赤ん坊の肛門をすすり、ダイレクトに糞を喰う人々 ― 滋養強壮のための神秘的「食糞習慣」=中部地方の画像1イメージ画像:「Thinkstock」より

【日本奇習紀行シリーズ】 中部地方

 赤ん坊のことを示す「赤ちゃん」という言葉が、赤ん坊のする赤褐色の軟便に由来するという俗説は、昔からこの日本でまことしやかに言われ続けていることであるが、そうした事象からもわかるように、赤ん坊のする便は、かつての日本人にとって何らかの“特別な意味”を持っていたのかもしれない。


「まあ、赤ん坊だろうと何だろうとただの糞ですからね、それを有難がるというのはどうもね」


 岐阜県南部から愛知県北部にかけての県境をまたぐ形で広がる一部の地域で、かつて習慣として定着していたという「食糞」行為についてそう語るのは、同地域の出身だという上田義三郎さん(仮名・80)。上田さんの話によると、この地域ではもともと「食糞」行為が行われており、その派生として、「赤子の糞を食う」という奇妙な行為が横行していたのだという。


「もともとあのあたりじゃ、自分の好いた相手の糞を口にすると、その恋が叶うっていう言い伝えがあってね。そのせいで男たちは躍起になって女の家の厠に潜り込んで糞を手に入れようとしたりね、それこそ拝み倒して糞をもらうっていう習慣があるんだけども、その延長というか、赤ん坊のさ、やわい糞をね、食べると健康で長生きできるだなんていう、なんだかよくわからない習慣まであったんだよ」


 この地域においては、赤ん坊が生まれると、その便意を催しそうな頃合を見計らって、赤ん坊の肛門に口をあてがい、その便をダイレクトに食していたのだという。それはこの「便」が、滋養強壮効果があると信じられていたからにほかならず、特に出産直後の母親は、自らが出産した赤ん坊の糞を食べることで、産後の肥立ちがよくなると考えられていたそうだ。

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