奇習! 新郎新婦の営みを監視し、“性的実技指導”する村人たち ― 埼玉県秩父地方に実在した「セックス見届人」の伝統

奇習! 新郎新婦の営みを監視し、性的実技指導する村人たち ― 埼玉県秩父地方に実在した「セックス見届人」の伝統の画像1イメージ画像:「Thinkstock」より

【日本奇習紀行シリーズ】 埼玉県・秩父地方

 かつて、武士の社会などにおいては、切腹などの際にそれを助ける介錯人や、見届人がその最期に立ち会うこととなっていた。しかしそれと同じく、若いカップルの営みに近隣住民らが「見届人」として立ち会うという、なんとも不思議な風習が存在していた地域が存在する。埼玉県・秩父地方のとある集落で今なお暮らしている今井正一郎さん(仮名・78)は、かつて当地に存在したというその奇妙な習慣について知る数少ない生き証人の一人だ。


「なんと申しましょうかね、言ってしまえば、婚礼の儀の中に含まれた1つなんだと思いますけどもね、ようは若い人が結婚しますとね、その人たちの営みをですね、村の人間が見守るっていう習慣がね、昔、このあたりにはあったんですよ」


 今井さんの話によると、かつて当地においては、若い男女が結婚すると、その「営み」について村人の中から選ばれた「見届人」が確認し、本当にそこから先も「良好な夫婦生活」が送れるかどうかを判定しており、「難しい」という判定が下ると、彼らによって「指導」が入れられるという、なんとも不可思議な習慣が存在していたという。


「ああいう行為というのはですね、みんながみんな、初めから上手いというわけではないでしょう? でも、それだと子どもができるまで時間がかかりますからね、それを村の人たちが補助する習慣とでも申しましょうか……。上手くいくようになるまで、みんなで指導して、一人前にしていく決まりとなっていたんですよ」

 挙式を挙げた若い夫婦は、その初夜から「見届人」による監視の下、セックスをするようになるという。そして、その最中に彼らはプレイ上の弱点を見出され、それを元に「見届人」らによる実技指導を受け、「ちゃんとしたセックス」ができるように訓練をされていく。無論、それらは「見届人」らの判断で、無事に“免許皆伝”となるまで続けられるが、逆に言うと、「ちゃんとしたセックス」ができるまでは、絶えずその環境下での「営み」を強要されることとなるのだ。


「ええ、そうなんです。ちゃんとね、できるようになるまでは、勝手にそういうことをしてはいけない決まりとなっていましてね。禁を犯せばすぐに村八分です」


 たしかに、セックスというのは誰から教えてもらうもでもなく、自然と、その経験の中で技術を磨いていくものだが、逆に言えば世人の多くが自分の勝手なやりかたを「普通の行為」として妄信している部分があるとも言える。そうした意味で言えば、同村で行われていたというこの奇習、ある意味、理にかなったものであると言えるのかもしれない。
(取材・文/戸叶和男)

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