絶滅しかけのミツバチを今救わないと人類は4年で滅ぶ!徹底解説

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■世界の作物の3分の1が失われる!

 では、なぜミツバチがいなくなると人類の存続が危うくなるのか。それは主に、花粉を媒介するミツバチが絶滅すると受粉ができず植物が育たなくなり、人類が野菜などから必要な栄養分を摂取できなくなるという理屈によるものだ。

 米誌「Forbes」オンライン版の記事(2014年9月9日付)で、生態学者のマイケル・ポコック氏は、「ミツバチだけが唯一の花粉媒介者ではなく、ハエ・蝶・ハチドリ・コウモリなども同じ役割を担っている」としたうえで、「花粉に群がる昆虫たちが死に絶えた場合、前例のない人類の大量飢餓につながるかもしれないが、それでも人類の終わりではないだろう」と語る。たとえばトウモロコシは、昆虫などに頼ることなく風が花粉を運ぶ風媒で受粉しているし、ジャガイモや人参のように塊茎(かいけい)を植えることで育つ野菜もあるというわけだ。

 幸いにして、人類の多くが炭水化物の摂取源として依存する米や麦は受粉の必要がなく、影響はほとんどない。このことをもってしても、冒頭で紹介した人類滅亡説は防げそうな気がしてくる。しかし、だからといって安心はできない。国連食糧農業機関(FAO)の試算によれば、ミツバチが世界で生産される全作物の3分の1以上で受粉を行い、75%について生産性を高めているという。つまり、ミツバチが絶滅すると、少なくとも世界の作物の3分の1が失われる恐れがあることになる。


■影響は食物だけにとどまらない!

 ミツバチがいなくなれば、当然ハチミツが入手できなくなる。そして、多くの果物や野菜も育たなくなる。具体的には、リンゴ・モモ・ブドウ・みかん・すいか・コーヒーといった植物だ。また、乳牛のエサの大半は、ミツバチによる受粉を必要とする干し草であり、結果、牛乳・バター・チーズなどの乳製品が消滅するか、または世界的に価格が高騰して入手困難になる恐れがある。もちろん、牛肉も同様だ。

 そして、ミツバチ全滅の影響は食糧以外にも及ぶ。たとえば、衣類に欠かせない綿もまたミツバチによって受粉する綿花から採れるものだ。コットン生地の衣類が世界から消えたら、人類は合成繊維の服だけに頼らざるを得なくなるだろう。

 2013年2月、カナダ・カルガリー大学の主導で行われた研究によると、ミツバチなど花粉を媒介する野生の虫の減少が、すでに世界の農業分野に打撃を与えはじめている実態が判明したという。しかも、科学誌「サイエンス」に掲載された論文によると、たとえミツバチの個体数を増やしたところで、短期間のうちに問題は解決しないのだという。

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