【3.11特集】雲仙・普賢岳噴火による津波被害を題材にした幻の日米合作映画『大津波』の内容と撮影風景を天野ミチヒロが語る

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 物語の後半、父親を亡くしたトオルは長老の養子縁組を断り、今まで通りユキオとセツと一緒に暮らす。野性味溢れる女に成長した海女のハルコは、積極的にトオルを口説くがフラれ、嫉妬に狂ってセツと取っ組み合いのキャットファイト。ラストはトオルとセツの明るい未来を暗示して、ミッキー・カーチスの歌(作曲・黛敏郎)が流れる。

 上映や放送の情報を挙げると、まず1962年に青森県弘前市での上映記録がある(詳細不明)。明確なのは2005年10月29日、長崎県雲仙市にある雲仙メモリアルホールでの上映だ。当時エキストラで参加した市民らの「1度観たい」という声に応えた雲仙観光協会が企画した上映会で、ゲストにジュディ・オングが招かれた。なべおさみさん情報では、大学時代の友人が1970年代にアメリカでテレビ放送されているのを観て「おまえの奥さん、英語うまいなあ」と言ったそうだ。るみ子さんいわく、それは吹替えらしいが。

『大津波』の版権は東宝にないことだけは確かで、これまではワーナー・ブラザースが有力視されていたが、最近はパラマウント・ピクチャーズが持っているという説も浮上している。この作品には、まだまだ多くの謎が残されているのだ。

――東北大震災でお亡くなりになられた方々、そして笹るみ子様のご冥福をお祈りいたします。

■天野ミチヒロ
1960年東京出身。UMA(未確認生物)研究家。キングギドラやガラモンなどをこよなく愛す昭和怪獣マニア。趣味は、怪獣フィギュアと絶滅映像作品の収集。総合格闘技道場「ファイト ネス」所属。著書に『放送禁止映像大全』(文春文庫)、『未確認生物学!』(メディアファクトリー)、『本当にいる世界の未知生物 (UMA)案内』(笠倉出版)など。新刊に、『蘇る封印映像』(宝島社)がある。
ウェブ連載・「幻の映画を観た! 怪獣怪人大集合

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