【ガチ科学】ついにパンダが白黒である理由が解明! 理学博士「この色で“最強の力”を得ている」

■パンダが白黒の理由、そして具わった“最強の力”

 あの可愛らしいパンダの顔が凶悪? そして、なぜ竹が低栄養だと体毛が白黒になるのか? この研究について、生物学に詳しい理学博士X氏に解説を依頼した。

【ガチ科学】ついにパンダが白黒である理由が解明! 理学博士「この色で最強の力を得ている」の画像3画像は「Bihavioral Ecology」より引用

「目の周囲の黒さは、目を強調します。お前を見ているぞ、俺は凶暴だぞ、というアピールになると考えられます」

 アイメイクの濃い女性に一瞬怯えてしまうのと同じようなものだとX氏は言う。

「大きな黒い耳も、同じように敵への威圧の効果があると思われます。目にしろ耳にしろ、人間から見ると『そこが可愛い』というポイントになってしまうんですけどね」

 では、主食である竹と毛皮の色はどう関わっているのだろうか。

【ガチ科学】ついにパンダが白黒である理由が解明! 理学博士「この色で最強の力を得ている」の画像4画像は「Bihavioral Ecology」より引用

「パンダはクマの一種ですが、冬眠をしません。栄養が少ない竹だけでは、冬眠に必要な脂肪を蓄えることができないからです。だからパンダは1年中、移動しながら生活しており、寒い雪の中でも生い茂る森の中でも暮らしていかなければなりません。オコジョのように夏と冬で毛皮の色がガラッと変われれば良いのですが、パンダがそれを行うにはエネルギーが足りません。だから、森にも雪にも適した模様として、胴体の大部分は白、手足や肩は黒、というカラーリングになったと考えられるのです」

 そう、なんとパンダの白黒模様は、栄養不足による折衷案だったというのだ。なんともガッカリな話である。だが、そのおかげでパンダはある“最強の力”を手に入れたとX氏は指摘する。

【ガチ科学】ついにパンダが白黒である理由が解明! 理学博士「この色で最強の力を得ている」の画像5画像は「Bihavioral Ecology」より引用

「それは『可愛さ』です。パンダは世界中の老若男女に好かれるという、非常に得難い能力を得ました。かつてはこの可愛さのせいで乱獲され、絶滅の危機に瀕したのですが、すでに状況は変わりました。現在パンダは手厚く保護される動物ですし、再び何か危機があれば、世界中から手が差し伸べられるでしょう。動物にとって、『人間に好かれる容姿』は現代における最強の能力の一つといえるでしょう」

 悪い冗談のようにも聞こえるが、人間に好まれる動物は保護のためのお金や人手を集めやすいという事実は間違いなく存在する。「可愛いは正義」は野生動物の間にも通用する非情の掟なのである。
(吉井いつき)


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参考:「The Washington Post」、「Bihavioral Ecology」、ほか

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