STAP問題の本質は再現性にあらず、見誤るな!
我々は「STAP問題」の本質を完全に見誤っていた! BBCも理学博士も断言「実験が再現できないのは日常茶飯事」
――科学分野だけではなく、オカルト・不思議分野にも造詣が深い理学博士X氏が、世の中の仰天最新生物ニュースに答えるシリーズ

科学論文を読み、その実験内容を再現する――。そんなことは、きちんと訓練された科学者であれば(少なくとも自らの専門分野ならば)当たり前にできることだと一般人の我々は考えてしまうが、実はそうでもないらしい。論文の再現性が危機に瀕していると、英BBCが2月22日に報じた。
■「論文の再現性」驚きの低さ!

米・バージニア大学オープンサイエンスセンターのティム・エリントン氏らは今回、5件の画期的なガン研究を再現できるかどうか試みるプロジェクトに取り組んだ。科学論文には、「同程度の知識がある者が読み、実験を再現できるように書かなければならない」という決まりがある。チームは慎重を期し、細心の注意を払って実験の再現を試みたが、論文に書かれた知見を確認できたのは5件中わずか2件の研究にとどまった。残る3件のうち2件は「結論を出すには決定的でない」と証明され、残る1件の再現は完全に失敗した。
論文の再現性に関する懸念は、以前から指摘されている。学術誌「Nature」が2016年に発表した調査によると、70%以上の科学者が他の科学者の実験結果を再現しようとして失敗したことがあるという。さらに驚くべきことには、50%は自分の実験結果を再現しようとして失敗していると答えている。この傾向は化学、生物学、物理学、医学とあらゆる分野で共通している。
■同じ手順を踏んでも、担当者によって結果が変わる!?
「実験が再現できないなんてよくあることです」
今回の問題について、そう話してくれたのは生物学に詳しい理学博士X氏だ。X氏自身、何度も経験があると語る。
「再現できないなんて、日常茶飯事ですよ。参考にした論文の著者に問い合わせたり、場合によっては教えを請いに行ったりすることもあります」
実は、同じ研究室で同じ実験を行ったとしても、担当者が変わるだけで実験がうまくいかなくなることは珍しくないのだという。

「よく見かけるのは、大学4年生が研究室へ配属されて、卒論の研究を始めたはいいが、同じ研究室の先生方や先輩方がやっていた実験が再現できない、うまくいかなくて悩むなんてケースでしょうか。大抵はなんとかなるものですが、たまに、すでに発表された研究結果に関する致命的な問題が発覚することもあります。こうなると立場の弱い学生に対するアカデミックハラスメントみたいな問題も出てきます」
同様の問題は、技術員や研究者の入れ替わりでも起こるとX氏は指摘する。
「料理と一緒で、必要なのは指示に従えばちゃんと完成するレシピです。きちんと文書化して、やり方をチーム内で共有できていればいいんですけど、そこまで手が回ってないことも多いんです。だから、当の本人でも過去の実験が再現できないようなことが起きる。また、さらに問題なのは、矛盾した結果が出たときです。前の実験が間違いだったのか、それとも新しい結果がミスなのか、それすらも判別できなくなってしまうんです」
そして意外なことに、多くの科学者たちは再現できなかった研究についても、その内容を依然として信頼し続けるという。再現に失敗したのは自分の落ち度だと考えがちだし、再現性をチェックしたというだけでは論文にならないので、そもそも公に発表されることも少ないようだ。
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