地球滅亡が確実になった時に人はどう行動するのか? 殺人や暴動よりゾクッとする結果に… オンラインゲーム研究で判明
地球の滅亡が確実になった時、はたして人はどういう行動に出るのだろうか? 最近の研究によると、コンピュータゲームにおけるプレーヤーの行動が、地球滅亡に直面した人間の行動を明らかにする鍵になるというのだが――。
■ゲームの世界が終わる直前、プレイヤーはどんな行動をしていたのか
この研究チームはオンライン・ロールプレイングゲーム(MMORPG)である「ArcheAge(アーキエイジ)」のクローズド・ベータ・テスト版をプレイした2億7000万件ものユーザーの行動記録を分析した。テスト版であるため、提供期間終了後には全ユーザーのデータが削除され、それまでの数日間のユーザーの行動は水泡に帰す。つまり“世界が終わる”のだ。
「ArcheAge」は韓国のXL Games社によって作られたゲームだが、「サンドボックス・ゲーム」(自由に何かを作り、壊してまた作る「砂場」のような場所を提供するゲーム)なので、行動解析に適しているということだ。
「我々はずっと『人間は地球の終わりにどのような行動をとるのか』を考えてきました」と研究者は言う。そして、「例えば人の行動に報酬や罰則がないとすると、はたして人はどのように振る舞うのだろうか?」、「我々は正しいと教えられてきた基準に従い続けるのか、あるいはモラル、理想、そして社会規範を捨てるのだろうか?」といった根源的な問いの答えを知りたいと思ったのが、この研究の始まりだったと話す。
この研究チームの一員であるスペインのテレフォニカ・リサーチ社のジェレミー・ブラックバーン氏によると、地球の滅亡に際すると人々の会話は増え、人間関係がより強まるという。またプレーヤーはキャラクターの行動範囲を広げたり、課題を完了させることを放棄し、未来を心配することもやめた。
予想に反して、殺人や反社会的な行動を取る者はわずかであった。ほとんどの人は差し迫った災害に直面すると将来の計画を放棄してでも、新しい人間関係を築き上げ、より社会的になるという結果が示されたのだ。またグループ内の会話も「地球の終わり」が近づくにつれて、より幸福感や感謝を示すものが多くなったという。
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