【不妊治療】3Dプリンターで作った人工卵巣で妊娠・出産、マウスで実現! 人間の臓器も“すべて印刷する”時代到来!

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■いずれは人間にも応用

 研究チームはこの成果がいずれは人間にも応用できるとしている。しかし、人間の卵巣はマウスのものよりはるかに巨大で、血管の位置を含めた特別な設計が必要だという。卵巣に限らず、臓器は細胞と血管が入り混じった複雑な構造をしているため、3Dプリンターによる作成が非常に難しい。この問題が解決されれば、人工卵巣のみならず、多くの臓器や組織を3Dプリンタで作成することが可能になるとされている。

0521overy_3.jpg光っているのが人工卵巣由来の子マウス。画像は「Narure Communications」より引用

 以前よりトカナでもお伝えしているが、3Dプリンタは頭蓋骨や顔などの治療においてすでに大きな成果を上げている。だが、その応用分野が生殖医療にも及ぶというのは驚きではないだろうか。ガンなどの病気の治療の過程では、生殖機能を損なってしまう人々も多い。今回の研究はそのような人々にとっての福音となりうるだろう。

 3Dプリンタと再生医療を組み合わせることで、いずれはさまざまな臓器を作ることができるようになるだろう。そうなれば、プラモデルのように臓器や人体パーツを組み合わせ、理想の体を作ることができるかもしれない。あるいはアンドロイドに人工の卵巣と子宮を組み込み、子どもを産んでもらえる時代が訪れるかも? そんなSFのような未来は、案外遠くないかもしれない。
(吉井いつき)


参考:「The Guardian」、「Narure Communications」、「Science」、ほか

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