地球生命が火星からやって来た2つの科学的根拠とは? 米教授「われわれは火星人」

地球生命が火星からやって来た2つの科学的根拠とは? 米教授「われわれは火星人」の画像1画像は「Thinkstock」より引用

「われわれは火星人だった」――そんな驚きの主張が科学者の口から飛び出した。地球人が火星からやってきたとする噂はかねてより囁かれてきたが、なんと科学的にも人類の起源が火星にあると考える方が理に適っているというのだ。


■初期の地球環境では生命が発生できない

 米ウエストハイマー科学技術研究所のスティーブン・ベナー(Steven Benner)教授は、生命は火星で発生し、地球にやって来たとの見方を強めている。それというのも、初期の地球環境には生命発生の条件が整っておらず、生命の誕生には適さなかったからだという。一体どういうことだろうか? 今再注目されている英紙「The Guardian」(2013年8月29日付)の記事などを参考に、詳細を見ていこう。

 ポイントとなるのは、生命の誕生に欠かせない2つの要素、「酸化したモリブデン」と「ホウ酸」だ。1つ目の要素である「酸化したモリブデン」は、RNAを構成する糖の一種である「リボース」の結合を強める重要な働きを持っている。しかし30億年前の地球にはモリブデンの酸化を促すほどの酸素が存在しなかったというのだ。

地球生命が火星からやって来た2つの科学的根拠とは? 米教授「われわれは火星人」の画像2画像は「The Guardian」より引用

 さらに、初期地球は大量の水に覆われていたため、RNAが水中で形成される必要があったと予想されるが、2つ目の必須要素である「ホウ酸」がないと、RNAは水中で形成されない。そして、ホウ酸も当時の地球にほとんど存在しなかったのだ。

 つまり、初期の地球には、生命発生の要素が2つも欠けていた。一方、初期の火星にはどちらも豊富にあったことが火星由来の隕石から分かっているという。これらの状況証拠から、ベナー教授は、「実はわれわれは皆火星人であり、生命は火星で発生し、隕石に運ばれ、地球にやって来た」と、考えているとのことだ。

■「パンスペルミア説」が大きく前進

 火星の微生物がはるか惑星間を飛行して地球に着陸……とは何とも壮大な話だが、実のところ、一部の強靭な微生物は惑星間飛行に耐え宇宙に散らばっている可能性が指摘されている。

 事実、我が国でも、東京薬科大学の山岸明彦教授らの研究で、地球の軌道上を周回するISS(国際宇宙ステーション)に備え付けられた装置で微生物をキャッチするという「たんぽぽ計画」が、現在実行されている。生命が地球外からやってきたとする「パンスペルミア説」は、アストロバイオロジー(宇宙生物学)では欠かせない探求テーマになっているのだ。

地球生命が火星からやって来た2つの科学的根拠とは? 米教授「われわれは火星人」の画像3きぼう実験棟(左)と船外実験プラットフォーム(右)「Wikipedia」より引用

 ベナー教授のほかにも、ペンシルベニア州立大学の天文学者であるジェイソン・ライト准教授が、先日発表した新たな研究論文で、「かつて火星や金星にエイリアンが住んでいた」と主張、米アーカンソー大学の研究者らも、「地球上のメタン菌が火星で生存できる」ことを発見し、“逆パンスペルミア”があり得ることを証明したりと、多くの科学者が「火星生命起源説」や「パンスペルミア説」に大きな可能性を見ている。

 今後の研究次第では、UFO界の大仮説「古代火星文明説」もいずれ今以上に本格的に検証され、かつて火星に知的生命体が存在し、豊かな文明が栄えていたことが明らかになるかもしれない。そしてなにより、現在も火星に生命が存在するとしたら……。これからも火星から目が離せない!

参考:「The Guardian」、「Disclose.tv」、ほか

文=編集部

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