
オリエント工業・土屋日出夫社長
バニーガール姿のパーティードール、剥き出しの乳房をゆっくりと揉んでやると反対側の乳房からラブジュースが放出されていく。
「ああ~ん、優しく揉んでね。こんなの始めて~」
鼻にかかった女性の声が響く。オリエント工業自慢のしゃべるパーティードールである。人間以上にリアルな美しさもさることながら、公の場で胸を揉む背徳感と放出されたラブジュース(アルコール飲料)に酔わされて、日常と非日常が交錯していく。
「全部、飲んでね。残したら許さないから」
そんな言葉に煽られて、ついつい一気にラブジュースを飲み干してしまう。ここで映画『時計じかけのオレンジ』に登場するコロヴァ・ミルク・バーを思い起こす人もいるかもしれない。しかし、現実はフィクションを超えてしまっている。
これは、5月20日から東京・渋谷のアツコバルーで開催されているオリエント工業40周年記念展『今と昔の愛人形』展での一幕である。