奇習! 愛する人と再婚するため見知らぬ相手との初婚を強要!? 西日本某所に実在した複雑怪奇な伝統婚礼

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【日本奇習紀行シリーズ】 西日本のとある地域

 最近でこそ再婚や再々婚、さらには再々々婚……といった具合に、人生のうちに何度も結婚する人も珍しくなくなったが、かつての日本では、何度も結婚できるチャンスがあったわけではなく、たとえ第二、第三の人生を共に過ごしたいと思う伴侶が見つかったとしても、世間体などを考えて、内縁関係にとどめておくケースも珍しくはなかった。

 しかし、そうした時代においても日本の一部地域では、なぜか「本当の結婚」がすべて事実上の「再婚」になってしまうという、なんとも不思議な習慣が定着していたという。


「要は、本当に結婚する前に、わざわざ関係のない相手と一度結婚させるっていう儀式だね。そういうのが昔はあったんだよ、あのあたりじゃ」


 かつて西日本のとある地域に存在したという、不可思議な婚礼の習慣についてそう語りはじめたのは、現在、三重県南部に移り住んで余生を過ごしている同地域の出身者・奥脇芳之助さん(仮名・78)。奥脇さんの話によると、この地域では、若い男女が結婚しようと決めると、その相手ではなく、まずは別の誰かと結婚し、半年生活を共にした上でなければ「本命」の相手と結婚できないという、なんとも不思議な風習が存在していたのだという。

奇習! 愛する人と再婚するため見知らぬ相手との初婚を強要!? 西日本某所に実在した複雑怪奇な伝統婚礼の画像2画像は「Thinkstock」より引用

「まぁ普通、好いた男と女が一緒になりたいと思ったら、すぐにでも式を挙げたいんだろうけどもね、あのあたりじゃそれは無理なのよ。別の相手と一緒になって、半年耐えなくちゃいけない。大抵その相手っていうのは、後家だったりヤモメ男だったりして、再婚の見込みが薄い人間が選ばれるんだけども、新郎新婦からすりゃあタマったもんじゃないよな」


 好きになった相手との生活を夢見ている男女が、理不尽にも一時的とはいえその仲を裂かれ、別の相手との結婚生活を強要される……無論、そうした「生活」の中には、「夫婦としての営み」も含まれていることから、それが原因で、あらぬ方へと迷走してしまう男女が後を絶たないというのだ。


「まず、情が移っちまうっていうのはあるよな。なにせ普通の夫婦として半年も一緒に過ごすんだから。それで結局は、新婚同士で結ばれるはずだったのに、半年過ぎたら別の相手の再婚相手として納まっちゃうなんてこともザラにあるわけよ。まあ、再婚相手にならなくてさ、奉公が明けて本来の組み合わせで結ばれてもね、普通の新婚さんみたいな時間は過ごしにくいだろうし、上手くいくのは難しいんじゃないかな」


 こうした習慣があるせいなのか、当地においては離婚経験者が多く、また、同時にこの習慣をキッカケに再婚を経験する人々が目立つのだという。メリットが大きいのか、はたまたデメリットの方が大きいのか。いずれにせよ、なんともわけのわからぬ奇妙な習慣である。

文・取材=戸叶和男

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