放送局の新人研修で全員受ける「秘密講義」の内容とは?あまりに特殊な内容にビックリ

 どのような業種の企業であっても、その多くは新入社員に対して新人研修を行う。内容は千差万別だが、テレビやラジオ番組を生み出す放送局では、仕事の特殊性から研修も特別なものだと聞いた。

 果たして、どのような内容の研修が行われているのか。

「基本的には配属先によって研修内容も変わりますが、全員が必ず受ける研修としては企業コンプライアンス、つまり法令順守がメイン。それと、もうひとつあるのが『芸能プロダクションの勢力に関する講義』です」(テレビ局制作スタッフ)

 芸能プロダクションの勢力に関する講義とは一体なにか。

「日本には田辺エージェンシー、バーニングプロダクション、ジャニーズ事務所、渡辺プロダクション、吉本興業など、巨大な事務所がたくさんありますが、それらの成り立ちや相関関係を上級職がレクチャーするんです。また、それぞれの事務所が持っている局ごとの影響力も教えてくれます。どこの事務所はNHKに強いとか、言い方は悪いですが、まるで暴力団の勢力図のように図面を見せながら説明してくれるんです」(同)

 たしかに普通に生きていれば、このような情報を詳しく知る必要はないが、業界の新人には必須なのかもしれない。

「表向きはグループ事務所として存在していても、裏では内紛が起こって関係が悪くなっている事務所もあります。そのような事例も現在の状況に即して教えてもらえます。たとえば、ある独立系プロダクションは創業者がナベプロ出身なので今も両社の関係は深いなどといった、表からは見えない情報もたくさん出てくるので、仕事をしていく上で役立つんです。特に出演者を決める際に、決して同じ日にブッキングしてはいけない事務所もあるので、制作スタッフにとっては必須の情報といえます」(同)

放送局の新人研修で全員受ける「秘密講義」の内容とは?あまりに特殊な内容にビックリの画像2

 どんな業界にも大人の事情があるが、放送局にはこのような大人の事情があるようだ。さらに、こうした情報は葬儀の際にも役立つという。

「芸能界の大物が亡くなったときには放送局もお手伝いに職員を出しますが、生花の飾り順や献花の並び順には気をつかいます。こうした場面で講義が役立ちます。また、現地で悩んだときには講義を行ってくれた上級職に確認します。現在は田辺エージェンシーがトップの位置に置かれるのですが、時代の流れで変わることもあるので、念のため確認も必要なんです」(同)

 慎重さを要する大変な仕事であるのは確かで、ミスを犯して事務所に激怒されないためにも新人時代にしっかりと教え込んだほうがいいのは社として当然のことだろう。この講義は今後も続くという。
(文=吉沢ひかる)

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ