NASA宇宙生物学者が火星で捕獲されたクリーチャーを緊急検証!
火星で捕獲されたクリーチャーが凶暴化、ISSクルーが壮絶死! NASA宇宙生物学者・藤島皓介が映画『ライフ』を緊急検証!(対談:岸明日香)

■映画『ライフ』あらすじ
――国際宇宙ステーションに滞在する6人の宇宙飛行士は、採取した土を積んだ無人探査機を回収し、土の中から火星で生命体を発見。カルビンと名付けられた生物は、最初こそは愛らしさがあるが、ラボ内でのアクシデントにより、凶暴化してしまう。人間を砕き、餌にして進化。この恐ろしい生物を絶対に地球に行かせてはならない。密室の中で最後に生き残る“ライフ”は一体……。
宇宙飛行士役は、大ヒット作『デッドプール』の第2弾も公開されるライアン・レイノルズ。ほかにもジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、日本人ハリウッドスターの真田広之などが勢ぞろい。
そんな本作をNASAと東京工業大学ELSI(地球生命研究所)研究員である宇宙生物学者・藤島皓介准教授と癒し系Gカップアイドル・岸明日香が鑑賞。映画の感想だけでなく、地球外生命体、生命の起源までを語り合った。
■『ライフ』の恐ろしいまでのリアリティ

岸明日香(以下、岸) 映画『ライフ』、私も見ました。面白かったですね。
藤島皓介(以下、藤島)そうですね。僕も楽しみました。
岸 今まで見たSF映画と違って、リアルで、宇宙空間の映像もキレイでびっくりしました。起こっていることはグロテスクですけどね(笑)
藤島 宇宙ステーションの中もリアルでしたね。一番良かったのは、火星から帰ってくる探査機をロボットアームで捕まえるシーンですね。リアルにありそうです。宇宙空間をとらえた最初のワンカット長回しのシーンも自分が宇宙遊泳している気分でのめり込めました。
岸 私がびっくりしたのは衝撃のラスト!! 想定もしていなかったです。心臓が破裂するかと思いました。ってこれはネタバレになるので言えないですね(笑)
藤島 たしかに。ラストは見てからのお楽しみですね。全体のストーリーとしては、宇宙飛行士が考えるワーストケースシナリオが詰め込まれたような映画でした。イコールそれは最高のホラー映画なんですよ。よくできている映画です。宇宙のリアルさも素晴らしいし、生物学的視点からも考えさせられる場面もありました。

岸 えー!! 知りたい。どこですか?
藤島 例えば、宇宙空間でも、火星で捕まえられた生物・カルビンは生きて動いていた場面。あれは生物学的にはまずありえないことなんですよ。
岸 宇宙に出ちゃうと、ダメなんですか?
藤島 通常ならば、気圧ゼロの真空なので、体の中の水分は絶対に気化して抜けていく。また絶対零度に近いのでゆっくりと凍っていく。カップ麺のようなフリーズドライ状態ですね。ただ、『ライフ』には生物学者や遺伝学者も監修に入っているので、そうならないカルビンくんはどういう仕組みなんだろうと。おそらく、密閉性の高い分厚い皮膚で覆えば不可能ではないかもしれません。
岸 カルビンくんは、宇宙に放り出されてからも酸素を求めていてカワイかったですよね。
藤島 カワイイ!? 視点が違って面白いですね。カルビンは本来の生物の概念からいくととんでもない。もちろん宇宙生物なのでいいんですけど。この映画では微生物からスタートするところが、個人的にはリアルで良かったです。
岸 新鮮ですよね。最初は人懐っこいし。実際にカルビンみたいな生物がいるとか?
藤島 あれはかなり地球の生物、特に真核生物と呼ばれるものに似ています。具体的には、アメーバのような。アメーバはみなさん原始的と思われるかもしれませんが、僕ら研究者から見るとかなり進化した生物です。もっと単純な生物にはバクテリアとかもいますね。カルビンは鞭毛もあり、細胞の中に構造もあるので、かなり進化してますよ。

岸 面白い〜。ほかにも専門家として興味深い点はありますか?
藤島 カルビンを触るのにグローブボックス(手だけ入れられるようになった密閉容器)みたいなものを使っていたじゃないですか。僕らも研究のときに使うんですよ。
実際にいま「たんぽぽ計画」といって、宇宙ステーションの軌道に飛んでいるチリを寒天のようなエアロゲルで捕集し、地球に持って帰ってくるという実験が日本で行われています。その宇宙由来のサンプルは無菌状態にしたクリーンルームの中で扱われています。
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