火星で捕獲されたクリーチャーが凶暴化、ISSクルーが壮絶死! NASA宇宙生物学者・藤島皓介が映画『ライフ』を緊急検証!(対談:岸明日香)

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火星で捕獲されたクリーチャーが凶暴化、ISSクルーが壮絶死! NASA宇宙生物学者・藤島皓介が映画『ライフ』を緊急検証!(対談:岸明日香)の画像5藤島皓介氏(撮影・花房遼)

■実際に火星に生物は存在する!?

 カルビンはISSで保管されていましたけど、現実のNASAも、地球外からの生き物を入れないようにしているんですか?

藤島 今は反対に、むしろ地球からの生物の汚染が問題になっていますね。そのために「プラネタリープロテクション」という惑星保護のルールがあります。例えば、火星に探査機を送る時には、なるべく地球由来の生物が極力に運ばれないようなプロトコルはあります。ですが、実際のところ、過去のミッションによって火星には地球由来の微生物が運ばれた可能性は大いにあります。

火星で捕獲されたクリーチャーが凶暴化、ISSクルーが壮絶死! NASA宇宙生物学者・藤島皓介が映画『ライフ』を緊急検証!(対談:岸明日香)の画像6岸明日香(撮影・花房遼)

 え、火星に住んでるんですか!? どんな生物?

藤島 例えばバチルス属という納豆菌の仲間は胞子の状態になると高温や紫外線に対してもある程度の耐性を持ちます。火星表面に露出している状態だと流石に厳しいですが、砂の下や岩の裂け目に埋もれた状態であれば耐えしのいでいるかも? 火星には行っていませんが、クマムシという生物も仮死状態だと、最強です。
岸 クマムシって、芸人さん? あったかいんだから〜♪

藤島 彼らの名前はこのクマムシから来ているはずです(笑)。クマムシは一度体の水分を数%まで減らすと、ほぼ何をしても死なないんです。宇宙空間に10日ほど曝露しても生きられます。火星環境を模擬したチャンバーで40日間晒しても死なない。

 なるほど。では、人間も水分を抜くと宇宙に行けるんですか?

藤島 クマムシも僕たちと同じ多細胞生物なので、もしクマムシのメカニズムが解明できたら、人間も水分を抜いたフリーズドライ状態で、長期の宇宙旅行に行けるかもしれない(笑)

 夢がありますね。

火星で捕獲されたクリーチャーが凶暴化、ISSクルーが壮絶死! NASA宇宙生物学者・藤島皓介が映画『ライフ』を緊急検証!(対談:岸明日香)の画像7映画『ライフ』7月8日(土)公開

藤島 僕は人間が宇宙空間に出たらどうなるかを真剣に考えたことがあるんですよ。「体中の血液が沸騰してすぐ死ぬ」とかいうじゃないですか。おそらくそうではなく、傷さえなければ、血液は体の中にとどまっている。徐々に水分が抜けますが……。もし岸さんが宇宙飛行士になって、宇宙空間に放り出されたらどうしますか?

 水分があるところ……目と口を閉じる!?

藤島 正解です。耳はどうしようもないですが。僕らの体は熱を出していますが、真空では熱を伝えるものがほぼ何もないので、ゆっくりと冷えていきます。だから凍死ではなく、死因はまず窒息死ですね。口を開けた瞬間に空気が抜けて、肺がぺしゃんこになっておしまいです。

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