ここが変だよ自主規制! テレビ関係者が怒り「臭いものに蓋をする世の流れは疑問」

 アメリカのディズニーランドにおいて、人気アトラクション「カリブの海賊」での女性の人身売買シーンが性差別であり、子どもに悪影響との批判の声を浴び、刷新する方向で話が進んでいると報じられた。

 この件を受け、東京ディズニーランドにある同アトラクションにおいても同シーンの作り変えが検討されるのではないかと言われている。

 無論、今後の話はまだ不明ではあるが、この件がテレビ業界に与えたインパクトは大きかったようだ。

「ご存じのように視聴者からのクレームが入るたびにテレビは規制が増えています。テレビはなんとなくつけて、気づかないうちに目にしてしまうメディアなので、規制が多くなるのは仕方ないんですが、最近は自分で作品を選んで観に行くはずの映画においても、テレビと同じような自主規制が出てきています。たとえば不良高校生の映画なら喫煙シーンが出てくることもありますが、そのような場合にもテロップでフォローを入れるようになっています」(テレビ番組関係者)

 そこにまで自主規制が入るのはおかしな話だ。しかし、この流れとディズニーの件はどうつながるのか。

「映画の話と同様で、『カリブの海賊』だって海賊たちの姿を見るために足を踏み入れる場所です。それを知った上で足を踏み入れているはずなのに、そこにまで規制がかかろうとしているんです。しかも、天下のディズニーです。そのディズニーが消費者からの意見を受けて内容修正を行えば、その流れが映画やテレビにも波及し、今以上の規制だらけの状況になる可能性があります」(同)

 同アトラクションは海賊が主役である以上、古い時代を描いた内容だ。それゆえに、人身売買という今の時代では重大な人権侵害にあたる内容も描かれている。たしかに、こうした時代背景に基づいたコンセプトを承知の上で入り、それで子どもに悪影響があるといわれるのはおかしな話だ。テレビ業界としては、こうした理不尽な規制が増えることを恐れているようだ。

「そもそも東京ディズニーランドの『カリブの海賊』に関して言えば同園のオープン当初から存在し、今の20代や30代は子どものころにランドへ足を運んだ際に見てきたわけです。しかし、そうした方々が今、人身売買を肯定しているかといえばそうではありません。悪いものとわかった上で、あくまでもエンターテインメントとして楽しんでいるだけです。現在のなんでもかんでも臭いものに蓋をするという世の流れは疑問ですし、どうかディズニーには頑張ってほしいものです」(同)

 悪いものは悪いものとして見せて、その上で教育を行うのが役目だということを、今一度大人は再認識する必要があるはずだ。
(文=吉沢ひかる)

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ