日本が“一般年収122年分”の値段で購入した国宝中の国宝
日本が“一般年収122年分”の値段で購入した国宝中の国宝! 日本刀の最高傑作「大包平」の歴史エピソードとは?

前回に引き続き、今回は大包平という刀の各種エピソードや、大包平の価値などについてご紹介していきましょう。この名太刀・大包平の元々の持ち主は岡山県の白亜の城、宮本武蔵が関係する妖怪退治と「お化けの刀」の伝承も残されている「姫路城」に関連のある、歴史上の人物です。
■倹約家の財布の紐を緩ませた?

大包平を代々伝えていたのは、江戸時代に播磨国(現在の兵庫県西部)、備前岡山藩を長らく治めた大名家「池田氏」でした。そして池田氏歴代当主の中でも学問に通じた名君と伝えられており、藩の財政政策を主に経費節約で通した倹約家としても知られる「池田光政(いけだ・みつまさ)」と大包平に関しては、とある逸話が残されています。
その内容は『お金の無駄遣いをしないことで知られる池田光政であったが、その実は大の愛刀家でもあり、ある日売りに出されていた大包平を見て一目惚れ。だが大包平があまりにも高価であったため、池田家に仕官していた陽明学者、熊沢蕃山に「このように高い刀など買うぐらいなら、お家のために優れた家臣を募り迎えるべきだ」と諌められたが、光政は「これだけは譲れない、どうにか許して欲しい」と熊沢に懇願、何とか大包平を手に入れた』というものです。

ただし、大包平は光政の祖父・輝政(てるまさ)の時代から池田家にあり、輝政の愛刀であった、と伝えられているため、この逸話は事実ではありません。おそらく「公私共に大の倹約家であった光政をして、大枚を叩かせるほどの素晴らしい刀」ということを示すために作られたものでしょう。
ちなみに輝政は、「大包平は一国に替え難い名刀」と愛刀を高く評価していたものの、息子の利隆(としたか)に対しては「大包平は確かによい刀だが、真に頼るべきは刀ではなく家臣である」と言い聞かせていたそうです。
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