毒蛇「ヤマカガシ」の凶悪性を徹底解説!
近づいただけで失明の危険、噛まれたら全身出血も! 毒蛇「ヤマカガシ」の凶悪性を徹底解説!

【ヘルドクター・クラレのググっても出ない毒薬の手帳】
第25回 ヤマカガシ
ヤマカガシといえば、少し前まで微毒のヘビというイメージでした。その前は、図鑑にも「無毒」と書いてありました。無毒から微毒、そして近年の症例などから猛毒にまで格上げされた、出世魚ならぬ出世蛇という感じでしょうか。また、口内の毒牙だけでなく、首の付け根にも毒腺を持ち、毒を放出することも可能というなかなかに変わった生態を持つ、おもしろい毒蛇です。
ヤマカガシは、臆病ですぐ逃げる、その地味な暮らしぶりのでせいか、長らく毒蛇とは思われていなかったため、未だに無毒であるという認識の人も多く、そのせいか手を出してしまうこともあるようです。
ヤマカガシはナミヘビ科の全国に分布するヘビで、水辺に多く見られます。色彩変異の多いヘビで、地方によって模様が全然変わってくるため、かつてはそれぞれが別種のヘビなどと考えられていたこともあったそうです。

ヤマガカシがもともと無毒とされていたのには、実際に噛まれても毒作用を受けた例が少なかったことに起因します。というのも、多くの毒蛇の毒牙は犬猫、人間の犬歯の位置に近い感じで対に有るもので、普段は折りたたまれて口内にあります。いわゆるみんながよく知る毒牙というイメージです。
一方ヤマカガシは、上顎の奥にたった2ミリほどの小さな毒歯があるだけで、威嚇して噛んだ程度や、歯当てといった「噛むぞ!」という威嚇程度では毒が注入されることはありません。
故に、無毒で無害なヘビ……ということになってしまったのでしょう。しかし、奥歯に潜む毒は、マムシやハブといった国内でも屈指の毒蛇をも上回る致命的な毒であり、その毒がいったん入ってしまうと自然治癒はかなり難しい……というか命に関わってくる猛毒と言えるので気をつけなければいけないわけです。
とはいえ、何度も書いてるように、臆病で大人しいヘビなので、無理矢理つかんでいじくり回りしたりしない限りは噛まれることはないので、無闇に恐れる必要は無く、山野で見つけても無視しておけばなんの害も有りません。むしろ触るだけで首から毒を吹き付けられて(場合によっては飛び散ることもある)ので、近づかない方が賢明でしょう。
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